キヤノンは、2/3型センサーを搭載した放送用4Kカメラに対応する、光学性能を持つ高倍率・長焦点の放送用フィールドズームレンズ「UHD-DIGISUPER 86」「UHD-DIGISUPER 90」を発売する。UHD-DIGISUPER 86は2016年5月下旬発売で、希望小売価格は税抜1,980万円。UHD-DIGISUPER 90は2016年2月下旬発売で、希望小売価格は税抜1,597万4千円。
UHD-DIGISUPER 86は、レンズの最適配置を行い、収差を従来のHDTV対応レンズに対して半分以下に抑えた86倍ズームのフィールドズームレンズ。UHD-DIGISUPER 90は2/3型4K放送用カメラに対応する光学性能を持ち、倍率90倍で810mmの長焦点距離を実現。両機種ともに、焦点距離を2倍に引き上げるエクステンダーをレンズ本体に内蔵しており、UHD-DIGISUPER 86は9.3~800mmから18.6~1600mmまで、UHD-DIGISUPER 90は望遠端9~810mmから18~1620mmへの切り替えが行える。
また、焦点距離や被写体位置などのレンズ位置情報をセンサーで読み出し出力が行える20pinコネクターを標準装備。実写映像とCG映像を合成するバーチャルシステムを用いた、スポーツ中継や天気予報などの映像制作に有効だとしている。