ソニーは、4K Exmor スーパー35mm CMOSイメージセンサー(総画素数約1160万画素、有効画素数約830万画素)を搭載し、4K(3840×2160)での本体記録に対応した、レンズ交換式XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-FS5」(本体のみ)と「PXW-FS5K」(レンズ付属)を2015年11月18日に発売する。希望小売価格はPXW-FS5が税抜680,000円。パワーズームレンズ「SELP18105G」が付属するPXW-FS5Kが税抜740,000円。
本体背面
PXW-FS5は、トータルラチチュード14stop、基準ISO感度3200の高感度スーパー35mm CMOSイメージセンサーを搭載。100Mbpsのビットレート(4K 30p/24p XAVC)による収録が可能で、フルHD撮影時には10bit 4:2:2記録が可能。また、240fpsのハイフレームレート撮影(最大8秒)に対応し、最大10倍のスローモーションが行える。なお、ハイフレームレート撮影には、録画ボタンを押してから既定時間まで撮影するスタートトリガー、録画ボタンを押してから既定時間まで遡るエンドトリガー、遡る時間が半分に設定されたエンドトリガーハーフの3種類の記録開始方法から選択できる。
S-Log2、S-Log3、S-Gamut、S-Gamut3、S-Gamut3.Cineのガンマ・色域をサポート。将来本体のファームウェアアップデートによりRAW映像出力にも対応予定だ(時期未定)。記録フォーマットは、XAVC(Long GOP 4:2:2/Long GOP 4:2:0)、AVCHD Ver.2.0、XAVC Proxyの4種類に対応。カードスロットはSDを2系統装備。同時記録機能及びバックアップ機能に対応する。
PXW-FS7とサイズを比較したもの(写真上:PXW-FS7、写真下:PXW-FS5)。PXW-FS5はバランスを意識したグリップ位置となっている
本体質量0.8kgと小型軽量で、ワンタッチで8段階に回転するグリップを採用。グリップには録画ボタンをはじめ、ズームレバーや、よく使う機能を割り当てられるアサインボタン、マルチセレクターなどの主要な機能を装備している。電子式可変NDフィルターを内蔵し、電子制御により1/4~1/128まで連続的に濃度の微調整が可能だ。NDフィルターの操作は本体左側面のダイヤルに加え、グリップに搭載されたアサイナブルダイヤルからも行える。また、液晶パネルは取り付け位置が9か所あり、撮影ポジションに応じて位置を変えることが可能。
また、解像度の落ちないデジタルズーム「超解像ズーム」を搭載しており、単焦点レンズにズーム効果を加え、広角ズームレンズを使用時には焦点距離が足りない場合には超解像ズームと組み合わせることで、フルHD撮影時に最大2倍まで焦点距離を伸ばすことができる。SELP18105G(PXW-FS5Kに付属)を使用した場合、光学約5.8倍ズームに加えて超解像ズームを入れる事で最大約12倍までズーム倍率を拡大可能だ。
本体側面にはS35mmセンサー用のバリアブルNDフィルターを搭載
PXW-FS5発売前イベント「FS5:Grab and Shoot」を開催
来る2015年10月15日~16日に銀座ソニービル8階 OPUSにてPXW-FS5発売前イベント「FS5:Grab and Shoot」を開催する。会場には、PXW-FS5やPXW-FS7、PMW-F55、α7シリーズなどが展示される。同イベントでは、PXW-FS5や同社製大判カメラで撮影されたコンテンツの上映、COAST VISION PRODUCTIONSの山本氏によるユーザーセミナーなどが行われる予定だ。本イベントへの参加は無料だが事前の登録が必要だ。イベント情報の詳細確認や申込登録は以下より。
http://www.sony.jp/professional/event/info/pb20151015.html