Blackmagic Designは、12G-SDIに対応したミニコンバーター「Teranex Mini」の新モデル3機種を2015年11月より発売する。新モデルは12G-SDIからQuad SDIへの変換モデル「Teranex Mini 12G-SDI to Quad SDI」、Quad SDIから12G-SDIへの変換モデル「Teranex Mini Quad SDI to 12G-SDI」、単一SDIソースから8系統SDI出力への分配への対応モデル「Teranex Mini SDI Distribution」。価格は3モデルともにUS$495(国内:税抜59,980円)。

Teranex Mini 12G-SDI to Quad SDIは、12G-SDIをQuad Link SDIに変換し、12G-SDI Ultra HD機器はQuad Link Ultra HD機器に接続可能。Ultra HD SDIを4系統のHD SDI出力に分配可能なため、標準のHDディスプレイを使ってビデオウォールシステム・ディスプレイを構築できるとしている。

Teranex Mini Quad SDI to 12G-SDIは、Quad Link SDIを12G-SDIに変換し、Quad Link Ultra HD機器は12G-SDI Ultra HD機器に接続可能。4系統のBNCケーブルを使用する機器を、1本の12G-SDI BNCケーブルでルーターや、スイッチャー、プロジェクターなどに接続できる。

Teranex Mini SDI Distributionは、単一のSDIビデオを最大8系統のSDI出力に分配。フルSDIリクロッキングの付いたマルチレート12G-SDIインターフェースを搭載しており、2160p60までのSD、HD、Ultra HDを自動的に切り替えることが可能。

すべての新モデルはLevel AおよびLevel Bの3G-SDI機器をサポートしている。また、Teranex Mini Smart Panelを追加することで、標準搭載されているフロントパネルと取り替えて、プッシュボタンやスピンノブコントロールの使用や、LCDでの変換の確認が行える。

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:12G-SDIは、SDから高フレームレートUltra HD 2160p60まで、あらゆるフォーマットに1本のBNC接続で対応できるので、多くのユーザーにとってなくてはならないテクノロジーです。

12G-SDIは、過去に登場したあらゆる放送用テクノロジーよりも速いペースで、続々と現場に導入されています。今回発表したTeranex Miniモデルがあれば、デュアルリンクまたはQuad Linkを採用している第一世代の4K/Ultra HD機器を、12G-SDIに対応した最新型のカメラ、ルーター、スイッチャーと使用できます!

なお、Teranex Miniは、9月11日(金)~15日(火)にオランダ・アムステルダムRAIで開催中の放送機器展「IBC 2015」の同社ブースにて展示されている(ホール7/ブースNo.H20)。