Avidは、2015年9月11日(金)~15日(火)にオランダ・アムステルダムRAIにて開催された放送機器展「IBC 2015」にて、Avid MediaCentral Platformおよび関連するモジュール・アプリケーションに関するAvid Everywhereビジョンを発表した。

Avid MediaCentral Platformは、一連のアプリケーション・スイート、マーケットプレイス、コラボレーション・ツール、ライセンス・オプション、解像度非依存、サードパーティとの接続性等を提供し、コンテンツの制作、管理、配信に対応するソリューションを提供するとしている。今回発表となったプラットフォーム関連の詳細は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

■Studio Suite革新

  • ニュース制作価値を高める新たなStudio Suite:Avidは、Avid MediaCentral Platform上でOradソリューションとその他のAvidおよび3rdパーティ製品を使用するユーザー間のコラボレーションを可能にする新たな製品グループAvid Studio Suiteを発表しました。業界トップのOrad 3Dリアルタイム・グラフィックス、ビデオ・サーバー、スポーツ・エンハンスメント、バーチャルセット、ビデオ・ウォール・ソリューションを含み、既存のAvidソリューションと深く統合するStudio Suiteは、ブランドの強化、24時間/7日間のニュース・サイクルの維持、魅力的なスポーツ番組の素早い制作をサポートします。

■Media Suiteの革新

  • 制作チームのオープン性を拡大:Avidは、Interplay® | MAM メディア・アセット管理によるAdobe Premiere及びApple® Final Cut Pro® Xのサポートを発表しました。これにより、制作チームは使用する編集システムを問わず容易に、あらゆる種類のアセットを管理、制作以外のタスクを自動化、プロダクション工程全体での運用コストを低減することができます。

■Storage Suiteの革新

  • 3rd パーティ製編集システムに対するオープン性を拡大:Avidは、Avid ISIS | 1000、ISIS | 5500、ISIS | 7500共有ストレージ・システムによるサポートを、Adobe Premiere Pro CC、Apple Final Cut Pro、Grass Valley EDIUS Workgroup 8を含む幅広い編集アプリケーションにまで拡大することを発表しました。これにより、エディターは、あらゆる解像度で効率的に協業、プロジェクトの納品時間を短縮、より良いコスト効率で作業することができます。
  • Avid ISIS® | 1000導入が加速:Avidは、出荷開始から1週間で数百システムが販売したことを受けて、世界中の制作チームおよびビデオ・プロフェッショナルがワークフローを加速し、コラボレーションを強化するためにAvid ISIS | 1000を採用していることを発表しました。

■Artist Suiteの革新

  • より価値の高い、新たな顧客特典を提供:Avidは、既存のサブスクリプション・プランおよびサービス・プランの価値をさらに高める包括的なメンバーシップのオプションAvid All Accessを発表しました。まずPro Tools®から提供を始めるAvid All Accessは、全てのソフトウェア・アップグレードへの即時アクセス、プレミアム・カスタマー・サポート、プレミアムAAXプラグイン・エフェクト・バンドル、業界のプロフェッショナルや著名人から学ぶ機会への先行アクセス等、多彩な特典を導入します。Avidは今後、更なる価値とサービスを加えて、Media Composer及びSibelius向けにAll Accessプランをリリースする予定です。
  • Pro Tools | S6の新たなワークフローと加速する勢い:Avidは、世界中で800システムの実績を誇るPro Tools | S6が、バージョン2.0および新しいミキシング・モジュールを追加された新たな革新的ワークフローにより躍進していることを発表しました。新たに発表されたS6マスター・ポスト・モジュールは、ポスト・ミキサーが大規模で臨場感あふれるサウンドトラックを簡単に作り出すために必要な高性能コントロールを提供します。

会長であり、社長兼最高経営責任者ルイス・ヘルナンデスJr.は次のようにコメントしている。

ヘルナンデスJr.氏:2年前、Avidは創設以来、最も重要かつ野心的な戦略であるAvid Everywhereを発表しました。それ以来、メディア企業や制作プロフェッショナルのより効率的でパワフルかつ協業的なコンテンツ制作および配信を支援する画期的な技術革新を発表し、その約束を果たしてきました。そして今、業界最大のプレーヤーを加えるさらなるオープン性により、プロセスをよりシンプルに、そしてより多くの選択肢をお客様に提供する包括的なソリューションを発表します。