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DVRの老舗TiVoと、TVストリーミングボックスのRokuから続けて4K対応の新モデルが発売された。両製品とも内部でHEVC復号化処理ができることで4Kストリーミング再生に対応できる。
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TiVoの次世代DVR「TiVo BOLT」はシリーズ6のラインで外観も一新し、カーブがかかったシンプルデザインになった。SoCはクアッドコアARMプロセッサを採用する。ハードウェアの処理速度が速くなり、従来のTiVoよりも半分の時間(5秒~10秒)で起動してトップメニューを表示できるようになった。最大の特徴は、CMを飛ばして番組を見られるスピードだ(Skip Mode)。CMのIn/Outにタグをつけてあるのだが、従来の同等の機能よりも30秒ほどレスポンスが早くなったという。この機能に対応できるのは20チャンネル程度となっている。
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以前、衛星事業者Dishが専用セットトップボックス(Hopper DVR)に、CMを飛ばす機能を標準として実装したことで、放送局から訴訟されたことがある。今回のTiVoの場合は、CMを飛ばす機能を有効にするか否かをユーザーに任せたことで、法的な争いが発生しないよう未然に防いでいる。4K対応については、HEVC形式に加えVP9形式(YouTube)にも対応可能。HDMI2.0aを実装し4K60pの出力にも対応している。
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TiVo BOLT背面。DDRのメモリは3GB、HDDは500GBもしくは1TBで選べる
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コントローラーにはApple TVやAmazon Fire TVのように音声認識の機能はない。本体の価格は高め設定で299.99ドルから。これに月額会員費用14.99ドルがかかる。BOLTは10月4日から出荷が始まっている。
TiVoは米国で一家に一台とも言われ、特に西海岸地区では、どの家庭にもテレビにTiVoがついている時代があった。テレビ番組はTiVoを介して観るためオンエア時間で番組を視聴することはなく、視聴者は気が付かずに常に追いかけ視聴、見逃し視聴をしている。オンエア時間を気にすることなく、いつでも観たい番組を観られる仕組みを作ったのがTiVoだった。更に、いいね!ボタンをつけることで視聴者から様々なデータを収集し、また視聴者へもレコメンドといった情報を提供するサービスも構築した。TiVoは、今や当たり前になっている仕組みを拡げた先駆者といっても過言ではない。
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Rokuからも2年ぶりの新モデル「Roku 4」が発表された。名前の通り4世代目で、ボックスのサイズが既存のモデルよりも倍以上のサイズ(16.5cm×14cm×2cm)と化した。SoCはクアッドコアARMプロセッサを採用する。OSにはLinuxベースの新しいバージョンRoku OS 7を実装する。10月中にリリース予定の新しいモバイル用アプリはRoku 4のリモートコントローラー機能と音声認識に対応する予定。
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そして4K対応については、HDMI2.0aを搭載していることで、HDMI1.4を持つAmazon Fire TVよりもハイフレームレート(60fps)に対応できる。Rokuも4K UHD 30fpsのVP9(YouTube)再生が可能。また仕様書によると720pから1080p、そして1080pから4Kへのアップスケーリング処理ができるようだ。
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Roku 4の背面
価格は先に発表されたAmazon、Appleの新TVボックスよりも高めで129ドル。Rokuは他社TVセットトップボックスが提供するテレビサービスよりもアクセスできるチャンネル数が3000とダントツ多いことが有利となっている。Roku 4は予約販売中で、10月21日から出荷が始まる。
(山下香欧)
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