パナソニックは、2015年10月7日(水)~10日(土)に幕張メッセにて開催中のIT・エレクトロニクス先進技術の展示会「CEATEC JAPAN 2015」開催に合わせ、4K対応の次世代ブルーレイディスク規格「Ultra HDブルーレイ(UHD BD)」の再生に対応するブルーレイディスクレコーダーDIGA(ディーガ)「DMR-UBZ1」を発表した。CEATECの同社ブースにて実機を展示している。本製品はDIGAシリーズのプレミアムモデルという位置づけで、11月13日より発売する。本体価格はオープン。

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大きな特徴としては、新開発の4K対応エンジン「4Kリアルクロマプロセッサplus」が採用されていることだ。デコードした4K(4:2:0)信号を独自の高精度マルチタップ処理で4K(4:4:4)に補間することでUltra HD BDの映像を美しく再現し、また高度な映像処理でNetflixやYouTubeの4Kストリーミング再生時でも威力を発揮するという。

4Kでも60fpsのハイフレームレートで、UHD BDのコンテンツデータが持つ、ハイダイナミックレンジ(HDR)、色の再現性を大幅に高める広色域規格「BT.2020」を再現できる。4KやHDR 4Kを再現するには、それらに対応するディスプレイと18Gbps対応ハイスピードHDMIケーブルで接続する必要がある。ただし従来のテレビといったHDR非対応ディスプレイに対しても、パナソニック独自のダイナミックレンジ変換を自動で行い、高画質で再生できるとしている。またUHD BDの再生時、4K24pは4:4:4/36bitで出力できるが、4K60pは4:2:2/36bitとなる。

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4Kアップコンバート機能には、独自の「4Kダイレクトクロマアップコンバートplus」方式を採用。ハイビジョン領域の色信号補間を経ずに、デコードしたハイビジョン信号からダイレクトに4K信号に変換する技術で、従来のBDに収録された2K/HDR映像も、4KアップコンバートHDR映像として再生できるという。

オーディオはハイレゾオーディオ形式DSD(5.6MHz/2.8MHz)、ALACの再生に対応する。ハードウェアには新高剛性と低重心筐体による徹底した高音質設計を行っている。内蔵ハードディスクは3TBで、4K撮影動画(MP4形式)や写真データ、およびCDを超える高音質音源(ハイレゾオーディオ、192kHz/24bitなど)を含む音楽ファイルなどを保存することができる。

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本製品に搭載されているチューナー数は6つ(地上デジタル:3 BS/110度CS:3)、HDMI系統は4K60p対応が1系統、FHD対応が1系統

加えてNASサーバとして使えるため、本製品と宅内ネットワーク接続したDLNA対応のオーディオ機器で再生することができる。従来のテレビ用DVR製品としての高機能を持っており、外出中も録画番組や放送番組を楽しめる「外からどこでもスマホで視聴」や、録画番組や放送を屋内2ヶ所に同時配信する機能を搭載している。本体で対応できる記録媒体は、BD、DVD、内蔵ディスクで、記録フォーマットも映像はMPEG-2(Hybrid VBR)、MPEG-4 AVC/H.264、オーディオはMPEG-2 AAC(最大5.1ch記録)、ドルビーデジタル(2ch記録)のみ。

(山下香欧)