一般社団法人日本映像・音楽ライブラリー協会(JVLA)は、映像制作業界向けの著作権セミナー「2020年に向けていまから学ぶ著作権セミナー~知らなかったではすまされない~」を、2015年11月より開催する。会場は東京・半蔵門のPROGEAR半蔵門セミナールーム。
本セミナーでは、株式会社TBSテレビ 編成局メディアライツ推進部担当局次長の日向央氏を講師に招き、コンテンツ利用に関するルールを定めた著作権法の全体像を分かりやすく解説。豊富な事例を逆引きして、音楽・美術・写真・映像などコンテンツ別の著作権許諾の取得方法や、コンテンツ業界特有のルール、著作物の利用をめぐる紛争などを題材として取り入れる。世間一般の注目を集めた五輪エンブレムの権利問題にも言及しながら、著作権への理解を深めていくカリキュラムだ。
●シーズン1 ~著作権法、およびコンテンツ関連法を理解する~
前編:2015年11月11日(水) 13:30~17:00
後編:2015年11月12日(木) 13:30~17:00
- 著作権法の全体構造の理解(1)
- 著作権法の全体構造の理解(2)
- コンテンツを合法的に利用するための方法(権利の譲渡を受ける、権利者から許諾を得る)
- 権利を侵害した場合のペナルティ(その1)民事責任~利用の差止め請求、損害賠償請求、不当利得返還請求、各請求権が成立するとき、しないとき
- 権利を侵害した場合のペナルティ(その2)刑事責任~親告罪、故意犯のみ処罰し、過失犯は処罰しない
- コンテンツ関連法である「商標法」、「不正競争防止法」、「民法」と著作権法との関係
- 「真正の権利」と「擬似権利」(総論)
●シーズン2 ~音楽にまつわる著作権、著作隣接権を理解する~
前編:2015年12月9日(水) 13:30~17:00
後編:2015年12月10日(木) 13:30~17:00
- 音楽の著作物の著作者(作詞家、作曲家)の権利、権利の制限について
- 実演家(歌唱者、楽器演奏家、指揮者など)の権利について
- レコード製作者の権利(原盤権)について
- 日本音楽著作権協会(JASRAC)について
- 実演家とレコード製作者の権利処理について
- 音楽著作権に関連する判例、裁判例のケーススタディ
●シーズン3 ~保護対象となる色々な著作物の「著作権」、関連権利である「肖像権」を理解し、その争点と問題点を解明する~
前編:2016年1月20日(水) 13:30~17:00
後編:2016年1月21日(木) 13:30~17:00
- 美術の著作物について~「擬似権利」である「応用美術」「ロゴデザイン」、2020五輪エンブレムに関する著作権問題
- 建築の著作物について~ほとんどが「擬似権利」
- 写真の著作物について~「撮影者」の権利。関連で被写体の権利~肖像権について
- 映画の著作物について
- 言語の著作物について
- 舞踊の著作物について
- その他特殊な著作物~共同著作物、編集著作物について
- デジタル化社会の中での著作物の利用と、最近の判例について
受講料は各シーズン2日間セットで税抜30,000円。全6日間の一括申し込みでは税抜70,000円となっている。カリキュラムの詳細確認や参加申込は案内ページより。