写真は「XS-84H」(iPadは含まず)

ローランド株式会社は、マルチフォーマット・マトリクス・スイッチャー「XSシリーズ」のシステムソフトウェアVer.3.0を、2015年12月下旬にリリースすることを発表した。同社Webサイトより、無償でアップデートが可能。

同システムソフトウェアには、パソコンで設定できる専用アプリ「XS-80H RCS」との連携や、映像の事前確認ができる「PGM/PSTモード」の追加などが含まれる。アップデートの内容・詳細は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

■パソコンで設定できる専用アプリ「XS-80H RCS」との連携

「XS-80H RCS」は、「XSシリーズ」をグラフィカルに操作するために用意された専用ソフトウェアです。「XS-80H RCS」をインストールし、ネットワーク接続されたパソコンからXSシリーズを直接操作ができます。ネットワークに接続していないオフライン時でも「XS-80HRCS」単体で「XSシリーズ」の設定をあらかじめ行えるので、本番のセッティングが素早く完了します。

■映像の事前確認ができる「PGM/PSTモード」を搭載

「PGM/PSTモード」は、次に出す映像「PST(プリセット)出力」をあらかじめ確認しながら画面を切り替えるモードです。切り替えの際には一つの画面を消しながら、次の画面を重ねて表示する「ディゾルブ」効果を使用できるので、イベントやプレゼンテーションなどに効果的です。

■複数の出力を同時に切り替える「リンク機能」「オペレーション・モード」

「リンク機能」は、映像入力への操作を他の映像入力に対しても自動的に同時に行う機能です。「オペレーション・モード」は、いくつかの出力をあらかじめ選んでから、同時に映像を切り替えるモードです。場面の切り替えなど、複数の映像出力を同時に操作するのに便利です。

■「静止画の表示/キャプチャー」に対応

最大4枚の画像(BMP形式)を本体に登録し映像として出力できます。企業や学校のマーク、イベントのロゴを画面の一部に表示させる場合に便利です。また、Ver.3.0では出力映像を静止画として本体に取り込み、静止画像として登録することも可能になりました。

■HDBaseTを使った外部機器制御機能を搭載

LANケーブル1本で、非圧縮フルHDビデオや音声を長距離伝送できる規格「HDBaseT」に対応。Ver.3.0では、映像を表示するプロジェクターのON/OFFを「XSシリーズ」から行えるなど、外部機器の制御にも対応しました。会議室や学校設備などで便利にお使いいただけます。

■複数ディスプレイを並べたときのずれを調整する「ベゼル・コンペンセーション機能」

一つの映像を複数のディスプレイへ出力する際に、ディスプレイ本体の枠(ベゼル)により映像にズレが生じます。このズレを素早く調整する機能です。