WOWOWは12月1日より、邦画や洋画吹替版の映画作品をクローズドキャプション(CC)字幕付きで放送を始める。従来から映画コンテンツについては字幕付きで放送していたが、今回、加えて邦画や洋画の吹替版においても字幕放送を行なう。WOWOWでは、映画のセリフだけでなくパトカーのサイレン音や、ドアをたたく音といったものも文字で表示し、より多くの利用者が番組内容を十分に理解できるようにしていく。
米国のテレビ放送では、1990年に成立した障害を持つアメリカ人法(ADA法)により、当時からCC表示は義務化が進められてきた。加えて1996年に成立した電気通信法により、2010年前には、ほぼ全部の放送番組にCCが付けられている。日本国内では、CS放送にて、対応デコーダーを内蔵したチューナーを通して、スターチャンネルなどで米国のCC方式のコンテンツが視聴できる。また地デジ放送でも、文字多重放送(字幕放送)に対応する局が多く、中継でのリアルタイム字幕放送そして広告コンテンツの字幕対応についても、取組みが進められてきている。
(山下香欧)