パリ同時多発テロの事件から1週間が過ぎた2015年11月20日に、米ニューヨーク・タイムズは、パリの事件現場での追悼集会を360°カメラで収録し、レポート映像にした「Vigils in Paris」を公開した。
ニューヨーク・タイムズは先月、新しく“NYT VR app”のサービスを開始し、VRを活用したジャーナリズムに取り組んでいる。ニューヨーク・タイムズでは、この新アプリのリリース告知も兼ねて、Google社と提携しCardboardをバンドルしたニューヨーク・タイムズ誌(11月7日売号)を、100万人以上いる年間購読者に配布した。
VRはレポートツールとして始まったばかりだが、共感を生む力を持っているとして理解され始めているという。このツールを使うことで、文章以上に質感のある、“声や空間が感じられる”パリの街角が体感できる。
(山下香欧)