プレゼントキャストが運営する番組動画配信サービス「テレビドガッチ」が2016年3月31日で終了する。サービス加入者には12月4日付でサービス終了を告知し、代替サービスを促している。

テレビドガッチは、民放キー局5局(日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビ)と大手広告代理店4社が合同で出資して開始した有料課金型VODサービス。2006年に試験的なサービスとして立ち上がり、2007年12月から本格的にサービスが開始された。当初から各局でテレビ番組をオンデマンド化したものを配信するという、ポータルサイト的な立ち位置であった。プレゼントキャストは、テレビドガッチと同様に地上波テレビ局5局と、広告会社4社(電通、博報堂DYメディアパートナーズ、ADK、東急エージェンシー)が設立した会社。プレゼントキャストは現在、10月26日から始まった民放公式テレビポータルサービスの「TVer(ティーバー)」の運用を担当している。こちらはキャッチアップ視聴が中心の広告付き無料VODサービスで、ドガッチ同様に各民放のオンデマンドサービスをまとめたポータルサイトになっている。各民放が放送した番組の10本を1週間程度、PCやモバイルデバイスで視聴することができる。

なお、民放キー局5局と電通が展開した同様なVODサービス「もっとTV」は、今年の3月末でサービスを終了している。もっとTVは、専用インターフェイス(プレイヤー)から視聴するため対応デバイスの普及に伸び悩んでいた。

(山下香欧)