オリンパス株式会社は、手ぶれ補正機構を搭載したマイクロフォーサーズシステム規格準拠超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」(35mm判換算600mm相当)を2016年2月下旬より発売する。希望小売価格は税抜370,000円。
同レンズは、同社の交換レンズでは初めてレンズ内に手ぶれ補正機構を搭載している。「OM-D E-M1ファームウェアVer.4.0/E-M5 Mark IIファームウェアVer.2.0」と組み合わせることで、ボディー内とレンズ内両方の手ぶれ補正機構のメリットを活かし、その2つが協調する新技術「5軸シンクロ手ぶれ補正」を開発したという。この技術により6段の補正性能が得られ、35mm判換算600mm相当での手持ち撮影を可能にする手ぶれ補正システムとなった。本体の重さは1,270g(三脚座除く)、長さは227mm(φ92.5mm)と小型軽量。17箇所の密閉シーリングを施した防塵防滴性能や-10℃の耐低温性能を搭載している。
レンズはスーパーEDレンズ3枚、E-HR(特殊高屈折率)レンズ1枚、HR(高屈折率)レンズ3枚と特殊レンズを使用した10群17枚、9枚絞り羽を採用。色にじみや色収差を抑えて、高解像性能を確保するとしている。逆光などの撮影でゴースト、フレアを低減する新コーティング技術「Z Coating Nano」を採用。また、専用テレコンバーター「M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14」と組み合わせて、35mm判換算840mm相当のコンパクトな高解像超望遠レンズとしても使用可能だ。なお、レンズフードを伸ばしたままでも脱着が可能なレンズキャップ「LC-77B」、3層構造でレンズを保護する巾着タイプのレンズケース「LSC-1127」、三脚座を外して手持ちで撮影する際に位置固定用のビスを覆い隠すデコレーションリング「DR-79」が同梱される。
手持ち撮影用にOM-D E-M1にデコレーションリングDR-79(同梱品)を装着したイメージ図