米NeuLion(ニューリオン)から、4K60pまでのビデオストリーミングをテレビに転送して視聴できるスマートフォン用アプリが近々一般リリース予定だ。4K解像度のビデオが撮れるスマートフォンのモデルも増えてきた。そういったスマートフォン内にある4Kビデオを簡単にテレビで楽しめるツールになる。
本スマートフォンアプリを使い、あらゆるビデオフォーマット(解像度は4K UHDまで)でもWi-Fiを介して転送し、RokuといったTVセットトップボックスやゲーム機、またはインターネット対応の4K UHDテレビにダイレクトに転送・再生することができる。スマートフォン内にしばられることなく、たとえばDropboxといったクラウドストレージやホームサーバーにある映像データも転送することができるという。
NeuLionが昨年買収したHEVCベースのDivXコーデックも対応することで、DivX対応テレビや他デバイスでも再生できる。また、ビデオを転送しながらスマートフォン上で別のビデオをプレビューさせることができるとしている。本アプリはプロジェクト88と呼ばれており、まだ正式名はないようだが、iOS版とAndroid OS版が存在する。アプリ自体は無償で、使用中に広告ストリームが入るようだ。リリース日は4月初旬を予定している。
同社は、米ソニーのディスプレイ製品を担当する米ソニービジュアルプロダクツ社(SVP)と技術提携したことを発表している。SVPは、NeuLionのDivX CE SDKを使ってソニー4K UHD TVでDivXとのインターフェイスを開発し、4Kライブストリーミングが行えるようにする。同社はサムスン側とも同様に技術提携を行っており、2016年発売の4K UHD TVに実装されるとのこと。
(山下香欧)