市場初の可変ローパスを採用した、フルサイズセンサー搭載のデジタルコンパクトカメラ「RX1R II(型番:DSC-RX1RM2)」の国内発売日が2016年2月19日に決定した。国外では2015年11月中に発売開始となった本カメラだが、国内の販売については生産ラインの調整事情により発売が延期されていた。
RX1R IIは、RX1Rと同じセンサーサイズながら有効画素数が倍の4,240万画素を持つ裏面照射型Exmor R CMOSセンサーを搭載したデジタルスチルカメラ。この35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーと新しい画像処理エンジンBIONZ X(ビオンズ エックス)で、常用ISO100〜25600、拡張ISO50〜102400の幅広い感度域とハイダイナミックレンジを実現する。
ワンタッチでポップアップと収納ができる、倍率0.74倍のファインダーを搭載(50mmレンズ換算)
ボディサイズは幅113mm×高さ65mm×奥行72mmで、RX1Rと同じポケットサイズである。重量は507gで、RX1Rより20gほど重くなった
可動式3.0型液晶モニターを搭載
本カメラは、ローパスフィルター効果のオン/オフを切り替えられる光学式可変ローパスフィルター(OLPF)を採用した。OLPF効果は解像度を優先する“オフ”、ローパスフィルターの効果を弱める“標準(Standard)”、モアレを目立たなくする“高(High)”から選択できる。さらにこのローパスフィルター効果と一緒にブラケティング撮影も可能で、撮影後に効果を比較選択できるようになっている。
399点の面位相検出という従来よりも広い領域での位相検出と、25点のコントラスト検出をするファストハイブリッドAF機能により、従来のモデルよりもAF速度を30%向上させた。
画面の一部を拡大して表示する「MFアシスト」機能、画面内でピントの合っている部分の輪郭を指定された色をつけて表示する「ピーキング」機能を搭載
従来からの16bit画像処理/14bit RAW(圧縮)フォーマットに加えて、14bit非圧縮RAW記録にも対応。ただし長秒時ノイズリダクション、バルブ撮影、連続撮影時は12bitで記録される。動画記録方式は従来のAVCHD とMP4(最高1080/60p@28Mbps)に加え、XAVC S(1080/60p@50Mbps)が可能となった。
レンズはRX1/RX1Rと同様、開放絞り値F2を誇る大口径の単焦点ツァイス・ゾナーT*35mmを持つ。加えてツァイス多層膜コーティング「T*(ティースター)コーティング」を施し、ゴーストやフレアなどの不要な反射光を大幅に低減する。デジタルズームは42Mサイズ約4倍(動画時も含む)。希望小売価格はオープンで、ソニーストアの販売価格は税抜428,880円。
デジタル一眼カメラαに採用されているマルチインターフェースシューを搭載し、光学ビューファインダー、サムグリップ、クリップオンLCDモニターなどアクセサリーをマウントできる
(山下香欧)