NHKメディアテクノロジーは、市販の4K再生機を組み合わせて開発した廉価な8K60p再生システム「8K全自動コンパクトプレイヤー」を、2月25日に都内で開催された「4K・8Kソリューションミーティング」(NexTV-F主催)にて紹介した。同月初めにNHKが一般公開した「第45回 NHK番組技術展」で初めて実機デモが行われ、特別賞を受賞している。
8Kプレイヤーは、Blackmagic Design社の「HyperDeck Studio 12G」を4台組み合わせた8K再生機と、映像切替器・タイマーを組み合わせた、6RUサイズの全自動再生システム。三友株式会社より「HyperCUBE(MHP-8000)」として、3月末より出荷が開始される予定。定価は税抜2,200,000円。
NHKメディアテクノロジーが開発した同期コントローラで、4台の再生機のフレーム同期制御を行うことで8K再生ができる。8K映像はノンリニア編集ソフトを使って田の字に分割し、SanDisk Extreme Proといった市販のSSDへコピーしておく。対応フォーマットはProRes 422 HQ。再生時間は960GBを4基使用した場合、約59分。ループ再生ができるため、展示やサイネージに向いている。
タイマーにいくつもの時刻をセットし、たとえば8K試験放送と8Kコンテンツを自由に切り替えて上映でき、最大4つのコンテンツをワンタッチで切り替えて再生することができる。
現在、再生対応ディスプレイはシャープ社製LV-85001
(山下香欧)