先月末にスペインで開催されたMWC(Mobile World Congress)で、新製品として発表されたスマートフォン用のデジタル顕微鏡「Nurugo Micro」を紹介する。Nurugo社は、Nurugo Microに付加機能を付けるために2月10日から資金調達をキックスターターで開始した。MWCが開催される前に目標資金額を突破し、現在は2,200人以上のバッカーから1,700万円近くをオーダー額として受けている。
Nurugo Microは単純に本デバイスをスマートフォンにクリップで挟むだけで、最大400倍もの倍率でオブジェクトを拡大して観ることができる。専用アプリのスクリーン上でズーム、輝度調整ができ、静止画、ビデオ録画に加えてバースト撮影(10枚連続撮影)が行える。アプリにはライブラリで撮ったデータを整理し、そのままソーシャルメディアへ共有することができるようになっている。
手持ちで簡単にマクロの世界をのぞける便利なミニ顕微鏡だ。サイズは、35mmx20.5mm、厚さ5.1mm。重さはわずか3.89g
Nurugo Microは、スマートフォンのLEDを光源として利用するように設計された光導波路がレンズの周りに搭載されており、光漏れを防ぐようになっている。その周りをまた、特許申請中のオブジェクトを均一に照光する固定リングがあり、どのスマートフォンのモデルにも適応できる。実際に均等に光を透過し、より多くの光を均等に分散することで高解像度の画像が得られるとしている。
手動でフォーカスを調整するフォーカスガイドがついている
学校の授業でも広く使ってもらえるよう、アカデミック価格も用意されている
正式な出荷は5月から。キックスターターでの予約販売価格は39ドルからだったが、正規価格は70ドル前後とみられる。
ギブアウェイキャンペーンで検証したユーザーがFacebookで評価を投稿している
(山下香欧)