フジテレビジョン(以下:フジテレビ)は、フジ・メディア・ホールディングス(以下:FMH)とゲーム事業について簡易新設分割による分社を行い、2016年4月1日付にて新会社「株式会社フジゲームス」を設立する。資本金は9,000万円、代表取締役にはフジテレビでゲーム&インキュベーション事業部長と、株式会社Fuji&gumi Games代表取締役社長を兼任している種田慶郎氏が就任する。

新会社では、フジテレビのゲーム事業と、フジ・スタートアップ・ベンチャーズとgumiが昨年設立したFuji&gumi Gamesが展開するスマートフォン向けゲーム開発を統括し、フジテレビのゲーム事業の運営、新規スマートフォン向けゲームの企画・プロデュースに加え、ライツビジネス、インキュベーションビジネスなどゲーム周辺領域も含めた事業拡大を目指す。

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フジゲームスの設立にあたっては、フジテレビが資産負債、権利義務を包括的に承継することが可能な簡易新設分割を行い、一部事業を除くゲーム事業を承継する新会社をフジテレビ100%子会社として設立し、後にフジテレビが保有するフジゲームス株式を、2016年5月にFMHが取得する予定だという。

スマホ向けゲーム市場は今後も拡大が期待される一方で、競争の激化やコンテンツのリッチ化による開発費の増加が懸念材料だという。フジテレビは新会社を設立することで、急激な市場環境の変化に即した意思決定、クリエイターの採用、第三者との提携・投資などを柔軟かつ機動的に行う体制を整えていく。

(山下香欧)