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ドワンゴは、買収した伊Digital Video社の2Dアニメーション制作ソフトウェア「Toonz」をオープンソース化して、3月26日から無償公開へ踏み切る。
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「OpenToonz」のプロジェクトページ
オープンソース化は、日本のスタジオジブリも長年作品制作で採用しているOpenToonzと呼ばれるカスタマイズ版をベースにしたもので、仕様にはスタジオジブリが開発したToonz Ghibli Editionの機能のほか、ドワンゴの人工知能技術を利用したエフェクトなどが搭載されており、Windows版とMac版が提供される。スタジオジブリは1995年からToonzを導入し、カスタマイズ化も行いながらToonzの機能進化に貢献してきている。Toonz Ghibli Editionは、2010年のジブリ作品「借りぐらしのアリエッティ」以降すべての作品の制作工程で使われているという。スタジオジブリが初めて採用した作品は「もののけ姫」。当時はSGIのハイエンドワークステーション上のみ使用できるソフトウェアだった。ジブリアニメのほかにも、FOX作品「アナスタシア」、Amblimation作品「バルト」、テレビ番組「フューチュラマ(Fox)」や、PCゲーム「ディスクワールド2」で採用されている。
Digital Videoはドワンゴの傘下後も引き続きソフトウェアを開発していき、インテグレーションからトレーニング、ユーザーサポートを引き続き行っていく。またToonzのプレミアムバージョンの販売も続けていくとしている。
なお、2016年3月26日と27日に東京ビッグサイトで開催されるアニメの祭典「AnimeJapan 2016」のKADOKAWAブースにて、ドワンゴがOpenToonzの実機デモンストレーションなどを行う予定。
(山下香欧)
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