発表に合わせて開催された記者発表会。商品について解説するアドビ社マーケティング本部 副社長 木ノ本尚道氏
アドビ システムズ 株式会社(以下:アドビ)は2016年4月11日、放送局や有料テレビサービスプロバイダー業界向けの動画配信製品ファミリー「Adobe Primetime」の国内市場での本格展開を開始したことを発表した。
2013年のNABで発表されたAdobe Primetimeは、包括的なデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」を構成する8つのソリューション。PC、スマートフォン、タブレット、ゲームコンソールなどあらゆる視聴デバイスに対して、著作権管理されたテレビ番組や映画などを配信でき、スムーズな動画広告挿入・管理を行うことが可能。
Adobe Marketing Cloudを構成するその他のソリューション(Adobe Analytics、Adobe Social、Adobe Target、Adobe Experience Manager、Adobe Audience Managerなど)と連携することで、視聴データの収集・解析、オーディエンスの視聴行動データをもとにした番組編成の最適化、パーソナライゼーション、動画広告のターゲティング等が可能だ。今回Primetime製品ファミリーに追加された新機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- Adobe Primetime TVSDK for HTML5
- マルチDRM(コンテンツ保護)対応のHTML5版動画プレーヤー
- Adobe Primetime OTT:Adobe Marketing Cloudと連携したOTT事業者向け総合ソリューション
- Adobe Primetime TVMM(TV Media Management):Videologyと共同開発したプレミアム動画広告プラットフォーム(計画・在庫予測・実行・測定)
- Adobe Primetime Recommendations:独自アルゴリズムによる高精度な動画コンテンツレコメンデーション
国内のパートナーシップについて語るアドビ社ソリューションコンサルタント 太田禎一氏
また国内のパートナーシップ増強として、昨年発表した株式会社Jストリームとのイノベーションパートナーシップに加え、Primetime製品の実装開発について株式会社カタリナ、動画や広告コンテンツのクロスデバイスオーディエンス測定についてコムスコア社、プレミアム動画広告の配信について株式会社サイバー・コミュニケーションズおよびVideologyとの協業に合意した。アドビ社内の組織体制も強化し、今回の販売・導入支援体制を機に、国内におけるAdobe Primetimeの拡販を目指すとしている。Adobe Primetime国内パートナーシップの概要は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 株式会社カタリナ:Primetime製品システムインテグレーション
- コムスコア・ジャパン株式会社:クロスデバイスオーディエンス測定の提供
- 株式会社サイバー・コミュニケーションズ:プレミアム動画広告配信ワークフローの確立
- 株式会社Jストリーム:動画ストリーミング基盤、DRM、およびライブ動画広告挿入の提供
- Videology Japan株式会社:Adobe Primetime TVMMの国内展開