GrayMetaとして新ブランドになったアーキメディア社からは、GrayMetaのコア技術である自動化メタデータ抽出プラットフォームを組み込んだ、メディアQC(クオリティチェック)コラボレーションシステムIris 2.0を一般初公開する(サウスホール/SL5329)。
ソフトウェアベースのIrisは、リファレンスメディアプレイヤーを搭載し、波形モニターやベクトルスコープ、オーディオスコープ、オーディオルーターといったオーディオ・ビデオ測定ツールで再生メディアの確認ができ、加えてプロジェクト関係者間でクラウドを使ってコラボレーション作業ができるツールを持つ。
QCツールの一部
これに抽出するデータの種類でモジュールになったMetaFirmのAPIを組み込み、Iris上のインターフェイスからメタ情報を検索、作業に反映できるようになった。いわゆる、インハウスのビックデータ検索エンジンになる。既存で使っているMAMシステムとシームレスに組み込めるという。メディア報道関連企業では、アーカイブからキーワードで関連した映像や文献資料を取り出さなければならない。単純にゲーム開発や映画製作のプロジェクトでも、規模が大きいプロジェクトになればなるほど、メール内容(テキスト)をはじめ、パイプライン、ファイル名、映像内のメタ情報から、任意の“モノ”を探さなければならないシチュエーションはよく見られる。MetaFirmはそういった場面に機能を発揮する。現在、ハリウッドの映画製作会社、放送事業者で導入が決まっている。
MetaFirmのブースではまた、Irisのプラグインである、BT.2020対応のリアルタイム3Dカラースペース表示「SpectraScope」が参考出展される。最終的には三次元上に映像の輝度情報をマッピングし、リアルタイムで色情報の確認ができるようになる。
(山下香欧)