富士フイルム株式会社は、NABにて業界最長・最広角を持つ4K対応の放送用ズームレンズ「FUJINON UA107×8.4」(以下:UA107×)を発表。ブースにて既存の4Kプレミアシリーズと併せて一般初公開した。UA107×の正式発売は5月の予定。
UA107×は、クラス最高となる広角8.4mmから超望遠900mmまでの焦点距離をカバーし、世界最高になる107倍ズームを可能とする。スポーツやライブ中継において、4Kでの撮影が可能。
現行のUA80xレンズと同じデジタル機能を保持しているため、新レンズにおいても現行レンズのオペレーションと違和感なく使える設計となっている
高解像度、高コントラスト、ハイダイナミックレンジが4Kプレミアシリーズの特徴だという。UA107xの非球面レンズは、最新の高透過電子ビームコーティング(HT-EBC)で処理されており、独自の非球面技術と並行してHT-EBCを使用しカメラのセンサにレンズを透過する光の量を増加させながら、ゴーストやレンズフレアを低減する。
同社独自の防曇システムによる水分によるダウンタイムの低減、そして特許取得済みのOS-TECH光学画像安定技術を採用した光学式防振機構により、足場の揺れによる画面上の像ブレを補正し安定した映像の撮影が可能だという。さらに撮影距離に応じて複数のレンズ群を制御する「フローティングフォーカス方式」により、ズーム全域で高解像度な臨場感溢れる映像シーンを創り上げる。
NABにおいての新製品の発表
(山下香欧)