ソニーは、パナソニックと共同開発した業務用次世代光ディスク規格「アーカイバル・ディスク」を採用した、オプティカルディスク・アーカイブシステムの第2世代モデルを2016年8月末に発売する。
オプティカルディスク・アーカイブカートリッジ「ODC3300R(追記型)」
今回発売するシステムは、容量3.3TBのアーカイブカートリッジ「ODC3300R(追記型)」(市場想定価格:税抜18,000円前後)と、USB 3.0対応ドライブユニット「ODS-D280U」(メーカー希望小売り価格:税抜120万円)。
ODC3300Rが採用するアーカイバル・ディスクは、積層記録膜を両面で6層化し、さらに記録膜の凹部分(グルーブ)と凸部分(ランド)部分両方に記録するランド&グルーブ記録技術を用いている。この技術により、ディスク1枚あたりの容量が300GBを実現した。XAVC 4Kフォーマットで最大約9時間の収録が可能。
オプティカルディスク・アーカイブドライブユニット「ODS-D280U」。本体寸法は幅146×高さ95.5×奥行き414.4mm、重さは約4.8kg
8チャンネル光学ドライブユニットのODS-D280Uは、平均2Gbps(250MB/s)の読み出し、ベリファイ込み(記録時)で平均1Gbps(125MB/s)の高速データ転送を実現する。接続インターフェイスにUSB3.0を有し、マルチプラットフォームのクライアントOS、サーバーOSの両方に対応する。さらに専用Explorerにより、可搬型ハードディスク、光ディスク、Linear Tape File System(LTFS)と同様に扱えるようになっている。オプティカルディスク・アーカイブドライブユニットとしてPetaSite拡張型ライブラリー用「ODS-D280F」(FC接続モデル)もODS-D280Uと同時発売を予定している。
オプティカルディスク・アーカイブは、オープン・プラットフォーム化しており、2016年4月時点でオプティカルディスク・アーカイブの賛同企業は42社にまで拡張し、メディアアセット管理システムやミドルウェアなど各社から対応製品が提供されているという。
(山下香欧)