ウォルト・ディズニー・スタジオはノキア・テクノロジーズと提携し、ノキアがハリウッド業界向けとして位置付けた360度全方位撮影カメラOZOシステムを使ってVRコンテンツを制作していくという。第一弾は、2016年8月に日本公開予定の実写版「ジャングルブック」のプロモーション用コンテンツとして、360度のラウンドテーブルインタビューと、プレミア公開のイベントの模様を360度ビデオとして作成した。

The Jungle Bookの360°ラウンドテーブルインタビュー。※スマートフォンの場合は、FacebookアプリからDisneyJungleBookのfacebookページを開くと閲覧可能

The Jungle Bookの360°プレミア公開のイベントの模様。※スマートフォンの場合は、FacebookアプリからThe Jungle Bookのプレミア公開のイベントの模様を開くと閲覧可能

ノキアの発表によると、今回の提携は複数年契約で詳細を明らかにしていないが、米国報道によると、契約ではディズニースタジオ自身のほかにも、関連スタジオのマーベルやルーカスフィルムも包括しているという。その言葉どおり、2016年5月10日(現地時間)に英ロンドンで行われたX-MENシリーズの最新作「X-MEN:アポカリプス」(2016年8月日本公開)のグローバルファン上映のイベントでも、OZOシステムによるVRライブストリーミングが行われた。

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OZOは、ノキアが今年3月に正式にリリースした360度全方位をカバーしたS3D映像として記録できるカメラシステム。8つのカメラセンサーを実装し、リアルタイムで各カメラ映像をつなぐソフトウェア技術をシステムで持つことで、ライブストリーミングを可能にする。NABでは、ノキアブースにてOZOによるライブVRストリーミングのデモンストレーションが行われた。

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コンベンションセンター外に設営されたノキアの屋外ステージでパフォーマンスをOZOカメラで撮影

OZOカメラシステムからのライブフィードはパートナーのエレメンタルテクノロジーズのライブエンコーダーでリアルタイムエンコードされ、アカマイCDNを介してライブストリーミングされる。会場では、OculusとSamsung Gear VRのHMDを利用して、臨場感ある360度ライブ映像を体験できるようになっていた。

(山下香欧)