Blackmagic Designの発表によると、南アフリカのヨハネスブルクで開催された音楽とライフスタイルの祭典「Sowing the Seeds 2016」において、パフォーマンス用のライブスクリーン・ビジュアルの作成にBlackmagic DesignのATEM 1 M/E Production Studio 4KおよびMicro Studio Camera 4Kが使用されたという。同フェスティバルでは、Of Monsters and Men(OMAM)、Jungleなどがパフォーマンスを行った。
同イベントで使用されたPPU(周辺処理装置)、IMAGプロジェクションおよびスタッフは、機材の貸し出しとステージ演出を専門とするMilitia Broadcastが手配を行い、完全にカスタマイズ可能なPPUは光ファイバーを中心に構築され、Blackmagic Designのスタジオカメラ、ATEM Talkback Converter 4K、HyperDeck Studio Proも採用された。
「Sowing the Seeds2016」のすべてのライブパフォーマンスをカバーするために、6台のカメラを使用。2台のカメラはステージ前部に、そして2台のドリーマウントカメラはピットに設置された。さらにステージ上ではBlackmagic Studio Camera 4Kに加え、ディテールショット用のBlackmagic Micro Studio Camera 4Kも使用された。
OMAMのライブを担当したサラ・チュー氏を始めとするライブ監督たちは、ドラムセットやスネアのクローズアップショットやハンドショットを撮影でき、奥行きのあるライブプログラムを作成可能となった。各カメラからのフィードは2台のATEM Talkback Converter 4Kを介してATEM 1 M/E Production Studio 4Kスイッチャーへと送られ、そこでチュー氏が編集したライブプログラムがステージ両脇に設置された5x4mのLEDパネルへと送信された。
Militia Broadcast創始者のイバン・オリバー氏は次のようにコメントしている。
オリバー氏:私たちはLUT(ルックアップテーブル)のライブラリを事前に準備していました。これにより、スピーディに太陽光の変化に対処できたのです。LUTはDaVinci Resolveを使って作成しました。そして時間帯や条件に基づいたLUTを、シェーダーを使って中央コントロールからアップロードしたのです。この方法だと、カメラマンたちは撮影中のショットに集中できます。
Blackmagic製品のモジュール設計のおかげで、各カメラに光ファイバーを付けるだけでマルチカムプロダクションに必要なすべてのフィードを会場中に送信でき、パフォーマンスの撮影準備が整ったのです。