先週、米Googleが開催した開発者向けイベント「Google I/O 2016」において、Google傘下のYouTubeは、VR専用アプリをリリースする計画を明らかにした。
本アプリはGoogleが同イベントにて発表したAndroidベースのVRプラットフォーム「Daydream」に対応するモバイル上で連動する。Daydreamでは、モバイルデバイス、ハードウェア、アプリの3つを展開していく。
Daydream上でのホームスクリーン。左下のYouTubeのアイコンから専用VRアプリwo 展開する。このVR専用アプリではVRコンテンツ以外に、従来の16:9サイズのビデオも扱えるというコンテンツパートナーの一覧。NewYork Timesでは既にGoogleと提携したアプリ「NYVR」をリリース
これらの開発者用SDKの配布が始まっており、Daydreamのハードウェアに関して、Googleはリファレンスデザインのみを提供するため、メーカーは独自で商品を開発、販売していく形式。対応ハードウェアは今秋、そして対応できるモバイルデバイスは年末までに市場に出てくるものとみられる。
YouTubeは開発中のVR専用アプリで展開する360°全方位コンテンツについても、既に制作した360°と3Dビデオに加え、NBA(全米バスケットボール協会)、BuzzFeedやTastemadeと提携し、リリース当初から豊富なコンテンツを用意する意向だ。さらに広告も用意し、独自のVRエコシステムから新たな収入を見込んでいる。NBAでは16台のGoProカメラを実装したOdysseyカメラリグを使い、360°全方位で試合の模様を撮影する。
BMWではテスト的にYouTube用の360°VPビデオを制作している
(山下香欧)