IntelはNBA(全米バスケットボール協会)プレーオフ2016カンファレンス・ファイナルとカンファレンス決勝の試合中継で、全周360度で見せられる3Dインスタント・リプレイ技術を組み込んだ。

Intelは、3月に買収したFreeDで知られるイスラエルのReplay Technologies社の技術を用いて、現場プリプロダクションで3D-360度リプレイを実施し、ABC、ESPN、Turner Sportsで放送された。3D-360度リプレイはトロントで開催されたNBAオールスターゲームの放送でも採用されたという。Replay Technologiesによる3Dインスタントリプレイ技術をスポーツ中継に取り入れるケースは少なくないが、大型バジェットが確保できるメジャーなスポーツでないと実現は厳しい。

NBAとの提携により、FreeDシステムはプレーオフのアリーナ数拠点に設置されており、プリプロダクションにてリプレイとハイライトが施される。

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スタジアムに設置されているUHDカメラ

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FreeDシステム ©Intel

1チャンネルのビデオリプレイでも、アリーナの周囲に設置された28台のUHDカメラソースによる大容量のデータ処理がIntelサーバで行なわれており、選手のダンクシュートなどのハイライトシーンを、バーチャルフライ的に全周360度で見せることができる。

NBA Conference Finals

(山下香欧)