本体からライブVRストリーミング配信ができる全方位カメラ「Nico360」がIndiegogoにて資金調達を開始した。ライブVRカメラといえば、サムスンがCES2016で発表したコンシューマー向け4K動画が撮影可能な全天球カメラ「Galaxy Gear 360」があり(7月15日発売)、このGalaxy Gear 360と真っ向から対抗することになる。

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GoProのようなデザインでサイズは46mmx46mmx28mm、重量は98g。防水加工済み。本体の裏表に1個ずつ16MPの非球面レンズを有し、各レンズのFOVは195°。スティッチした全方位360°の映像を生成する

香港のスタートアップ企業NicoVRからリリースするNico360は、現在購入できる全方位カメラと比較して総合的にハイスペックなハードウェア仕様を持つ。約3200万画素(32MP)のソニー社製イメージセンサーを持ち(RICOH THETA Sは24MP、Samsung Gear360は30MP)、動画は2560×1440 @30fps (THETA Sは1080P、Galaxy Gear 360は1920P)、静止画は25MPで撮影が可能だ。タイムラプスやバースト撮影も可能。またポスト編集向けにAdobe RAW/DNG出力も行えるとしている。動画フォーマットはMPEG-4 H.264で、音声フォーマットはAAC@128Kbit/s。32GBという十分な内蔵ストレージを持ちながら、microSDポートで追加分を補える。

他社製品と大きく違う点は、内蔵されたWi-Fi 5Gから、そのまま360°動画をソーシャルサイトへストリーミング配信することができることだ。メタデータには加速度、回転、重力を記録するとしている。従来のような映像処理を行うための専用PCなどを用意する必要がない。またライブでのプレビューやカメラ・配信設定は、iOS/Android OSのモバイルデバイスから行える。1400mAhのバッテリーを持ち、動画撮影で連続2時間の稼働が可能とのこと。

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アクセサリーも発売される

Nico360はIndigogoで資金調達をしつつも、10月には量産される予定。価格は199ドルを予定しており、Indiegogoでは半額99ドルでプリオーダーを実施している。

(山下香欧)