メディアプロダクションの株式会社ROBOT(ロボット)と、大手ポストプロダクションの株式会社IMAGICA(イマジカ)は、8K/HDRで実写オリジナル作品「LUNA」を製作していることを明らかにした。現在、イマジカ所有の8Kスタジオでポスト編集を行っており、9月上旬に完成するという。

「LUNA」は約17分のショート作品で、高校生を主人公にした現代版のかぐや姫のストーリー。脚本に2009年の短編アニメーション「つみきのいえ」で米アカデミー賞を受賞した、ロボット所属の平田研也氏、演出には広告祭ADFEST2015 FILM CRAFT部門/ブロンズ賞などを受賞している映像ディレクターの池田一真氏が揃う。

同作は「映像美と物語の融合」と「光の映像表現」をコンセプトに、8Kに加えてHDRで制作を行っている。実写に加えCG・合成やカラーグレーディングによって生み出された世界の中に視聴者が没入し、登場人物と共に物語を体験し感情を揺さぶられるという、新しいエンターテインメントコンテンツに挑戦している。

同作のポスト編集を行っている、渋谷公園通りにある8K映像編集に特化したスタジオは、今年の7月にオープンしたばかり。Quantel Rio 8Kのノンリニア編集機システムや、ソニーの4K有機ELマスターモニター「BVM-X300」、シャープの85型8Kディスプレイ8KモニターおよびSHV P2レコーダーなどが揃う。

(山下香欧)