キヤノンは、2/3型センサーに対応した放送用4Kカメラに対応する光学性能を持つスタジオズームレンズとして「UHD-DIGISUPER 27」を2017年3月下旬に発売する。希望小売価格は税抜879万円。
UHD-DIGISUPER 27は、レンズの最適配置を行うとともに、部品精度や組み立て精度を追求し、収差を従来のHDTV対応スタジオズームレンズに対して半分以下に抑え、4Kを超える解像力を持った27倍スタジオズームレンズ。レンズの鏡筒内面の反射を防ぐ設計やコーティング技術により、ゴースト・フレアの発生を抑制。焦点距離を2倍に引き上げるエクステンダーをレンズ本体に内蔵しており、6.5~180mmから13~360mmへの切り替えが行える。従来のHDTV放送用レンズとしても使用可能だ。
大きさ・質量を従来のHDTV対応スタジオズームレンズと同等に抑え、カメラへの設置がしやすく、持ちやすい新デザイン「L-Progress」を採用することで運用性が向上。また、電動によるズームやフォーカス操作では、HDTV対応ズームレンズのコントローラーが使用できる。ズーム、フォーカス、アイリスのレンズ位置情報をセンサーで読み出し出力することができる20ピンのコネクターを標準装備。実写映像とCG映像を合成するバーチャルシステムを用いた、スポーツ中継や天気予報などの映像制作に有効だとしている。その他にも、フォーカシングによる画角変動を抑制する「CAFS(Constant Angle Focusing System)機能」を搭載している。