米NewTekは、IPビデオに特化した設計の大規模プロダクション環境に対応可能なモジュラー式ライブプロダクションシステム「NewTek IPシリーズ」として、「NewTek VMC1ビデオミックスエンジン」「NewTek VMC1 4Sコントロールパネル」「NewTek VMC1 INスタジオ入力モジュール」「NewTek VMC1 OUTスタジオ出力モジュール」を発表した。

出荷開始は、NewTek VMC1ビデオミックスエンジン、NewTek VMC1 4Sコントロールパネル、NewTek VMC1 INスタジオ入力モジュールは2016年第三四半期中、NewTek VMC1 OUTスタジオ出力モジュールは2016年第四四半期を予定している。

160906_NewTek_IPSeries-5

NewTek IPシリーズは、既存のものから次世代のリソースまで、標準ネットワーク下にあるプロダクションワークフローへの組み込みが可能。IPのコアとなるNewTek VMC1ビデオミックスエンジンは、最大64ソースチャンネルのスイッチングができ、44入力(フィル+キー)、フルリエントリーが可能な8 M/Eミキシングコントロールとプレビズ(PREVIZ)機能を搭載。NewTek VMC1 4Sコントロールパネルは、人間工学に基づいて設計されたインターフェイスを持ったコントロールパネルで、ネットワークを介して複数台のNewTek VMC1を制御が行え、独立した4つのハードウェアの割り当てが可能だ。

NewTek VMC1 INスタジオ入力モジュールは、最大4系統のSDIもしくはIP入力に対応。モジュールは、ネットワーク上の任意の場所に追加、カメラや入力ソース数を拡張が可能。各モジュールではマルチビューワーで入力確認と、ネットワークストレージにISO記録を行うことも可能だ。NewTek VMC1 OUTスタジオ出力モジュールは、最大4チャンネルのマルチフォーマット配信ハブとして、ネットワーク上の任意の場所に設置可能となっている。同社社長兼CTOのアンドリュー・クロス氏は次のようにコメントしている。

クロス氏:IP基幹の利点を活かしたソフトウェアベースのビデオ処理技術を持ったNewTek IPシリーズは、比類のないフルの拡張性を持ったプロダクションエコシステムと言えます。従来のライブビデオミクシング・フローを変える、パラダイムチェンジとなるでしょう。現在、テレビコンテンツ配信はIP化へと、めまぐるしい変化を遂げています。生放送の現場においても同じことが言えます。益々注目されるIPプロダクションにおいて、完全なソリューションを提供できるのは、現在NewTekだけです。

なお、同シリーズは2016年9月9日~13日、オランダアムステルダムRAIにて開催される「IBC2016」の同社ブースにて一般初公開する(ブース番号:ホール7、7.K11)。