上:DeckLink Mini Recorder 4K/下:DeckLink Mini Monitor 4K
Blackmagic Designは、PCIeキャプチャーカード「DeckLink Mini Monitor 4K」と「DeckLink Mini Recorder 4K」をIBC2016にて発表した。2016年9月9日より発売を開始しており、希望小売価格はともにUS$195(国内:税抜19,980円)。
DeckLink Mini 4Kモデルはロープロファイルの4レーンGeneration 2 PCI Expressカードで、6G-SDIおよびHDMI 2.0aインターフェースを搭載している。これらのインターフェースで、放送局品質の10-bit YUVおよび12-bit RGBビデオ、Rec.2020カラーをサポートし、HDRフォーマットおよびHDRメタデータにも対応。また、両DeckLink Mini 4KモデルはBlackmagic Desktop Video SDKと互換性を持つ。
DeckLink Mini Monitor 4Kは、2160p30までのあらゆるフォーマットで、SDIおよびHDMIのモニタリング・再生可能なため、DaVinci Resolveなどを使用して作業するユーザーに適しているという。出力はすべてのビデオフォーマット間で自動的に切り替わるため、テレビ、モニター、HDMIプロジェクターなどとの使用に適している。さらにDeckLink Mini Monitor 4KはHDR再生をサポート。DeckLink Mini Recorder 4Kは、デッキやカメラなどのSDIおよびHDMIソースから放送局品質のビデオをコンピューターへ直接キャプチャー可能。ロープロファイル規格のDeckLink Mini Recorder 4Kは、モバイル式のライブキャプチャー環境や野外中継車などに組み込める。
両モデルともに、QuickTimeやDPXなどのオープンスタンダード・ファイルフォーマットで非圧縮および圧縮ビデオを扱うことが可能なため、DeckLink Mini 4Kモデルを、DaVinci Resolve、Fusion、Media Composer、Final Cut Pro、Adobe Premiere Proなどのソフトウェアにも使用可能だ。
また、フル/ハーフの高さのPCIシールドが同梱されており、標準のコンピューターのPCIeスロットやラックマウントサーバー・スタイルのコンピューターなどのロープロファイルスロットのシステムにもインストール可能。Blackmagic DesignのCEOグラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
ペティ氏:人気製品であるDeckLink Mini MonitorとMini RecorderのUltra HD版を作ってほしいという要望がユーザーの皆様から寄せられていました。この人気PCIeカードにUltra HDとハイダイナミックレンジのサポートを追加できたことは非常にエキサイティングです。ユーザーの皆様は最新の機材をこれまでにないほど手頃な価格で使用できます。すべての編集およびカラーコレクションワークステーションで、Ultra HD、HDRに対応したモニタリングと収録が可能なのです!