Avidの発表によると、先日閉幕したリオデジャネイロオリンピックにて、NEP Group, Inc社がAvidグラフィック・ソリューションを採用し、Seven Networkのテレビ放送用に完パケ納品の放送制作サービスを提供したという。
NEPは、オーストラリア、シドニーに3チャンネルの放送センターを構築して、メルボルンにあるSeven Networkの放送ハブへ完全統合し完成したスポーツ番組を供給。放送センターは、メイクアップや衣装、カメラ、アセット管理、グラフィック、ポストプロダクションなど、制作全般を扱うために作られた。また、NEP Groupはリオデジャネイロの国際放送センター(IBC)において、Seven Networkに全ての設備を提供・サポートした。
グラフィックとリアルタイムの拡張現実コンテンツの制作では、シドニーのデザイン会社DD8と協力。Maestro、TD Control、RealSet、PowerWallを中心とするエンド・ツー・エンドのAvidグラフィック・ソリューションが、膨大なライブ・モーション・グラフィック、ローワーサード、拡張現実を制作するために必要なパワー、柔軟性、統合性、制御力を提供したとしている。
NEPオーストラリアで制作を率いるアンガス・ミラー氏は次のようにコメントしている。
ミラー氏:リオオリンピックのような巨大で複雑なイベントは、とても困難で厳しい仕事です。NEPではリオオリンピックに向けて、グラフィック・ソリューションの候補を一年かけて調査し、幾つかのメーカーのソリューションを実際に試しましたが、私たちが必要とするパワーと安定性を提供する完全統合システムは、Avidだけでした。
設備には、オーストラリア初となる3カメラの拡張現実システムが含まれた。3カメラで出力される拡張現実データを使い、ディレクターはどのカメラに切り替えても、視聴者が見るグラフィックを維持することが可能。NEP Groupでは、Avidのポストプロダクションおよびニュースルーム・ソリューションをフルに使用して、Seven Networkの3チャンネル用のコンテンツを作成しました。11式のMedia Composerと1式のPro Toolsが、Avid共有ストレージ・ソリューションとInterplay | Productionによって管理された。
ミラー氏:AvidニュースソリューションとTD Controlが統合したことも良かったです。おかげで、放送直前にオペレーターがうまく処理できるよう、早めにグラフィックを用意することができました。また、データシステムやフィードとライブ・モーション・グラフィックを合わせることもできました。Avidグラフィックは、全ての条件を満たし、全てを支配する1つのシステムを提供してくれたのです。