スマートフォンで静止画や動画を撮影する際に、被写体を自動追跡し撮ってくれるガジェットがキックスターターに登場した。米カリフォルニアにオフィスを置くStackedが資金調達に出したPicbot(ピクボット)というスマートフォン向けマウントは、被写体の顔認識をし、被写体をフレームセンターに配置するようマウントを回転させながら自動追跡・撮影を行えるツールだ。

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顔認識は同時に3人まで、回転もフル360°で行える。静止画はフィルター効果をつけられる

一度被写体に合わせれば、パノラマ撮影として180°および360°回転させながら自動に撮ってくれる。本体は標準1/4″マウントねじがついており、アダプタやスタンドに取り付けられる。またスマートフォンデバイスは水平・垂直両方向でPicbotに取り付けても機能する。

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プリセットで風景、タイミング、および回転の度合いのタイプを設定すれば、タイムラプスも自動で行ってくれる。また団体撮影のシーンで、タイマーをセットして自分も団体のもとに駆け戻って一緒にフレームに入るという面倒な作業は、Picbotを使えば解決だ。セルフィーでも、Picbotがフレーム中心に被写体が入ってポーズをとったことを認識すれば、自動カウントダウンで撮ってくれる。

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現在の仕様説明によると、顔認識は専用アプリのみで実行できるとしている。Facebookライブといったライブ配信では、Bluetoothコントローラでマニュアル操作するようになっている。本体内蔵のバッテリー持続時間は約6時間、フル充電には2時間ほど必要。

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商品としての出荷は今年のクリスマスシーズンを予定している。価格は200ドル前後で、キックスターターでは現在80ドル枠が残っている。資金調達状況は順調で、既に予定額300%越えで1100人のバッカーを獲得している。

(山下香欧)