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Facebook、Google、Google傘下のDeepMind、Microsoft、Amazon.com、IBMの6社は現地時間9月28日、人工知能(AI)の普及を目指す非営利団体「Partnership on Artificial Intelligence to Benefit People and Society(略称:Partnership on AI)」の設立を発表した。
同団体の目標は「AIのアプリケーションが人と社会に有益であることを確認すること」としている。今後、AIが社会的に及ぼす影響や懸念、課題について、さまざまな分野の専門家から助言を受けながらガイダンスを行い、AI研究を進めるサードパーティへの財政的支援、AI発展のためのステークホルダーとの窓口になること、そしてコアAIや関連分野における開発に役立つ情報の開発などをミッションに、参加者企業や研究機関と共にAI認知に取り組んでいく。
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各設立会社の代表者6名
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企業分析を得意とするCB Insightsの調べによると、この3年間でAI関連会社の過半数以上が、Google、Amazon、Apple、IBM、Yahoo、Facebook、IntelといったAIに関心を持つ大企業に買収されている。Salesforceも買収に乗り出し、2016年には同社が獲得した2社を含め、4社が買収された。AppleはPartnership on AIの初期加盟団体になっていないが、米国報道によると、Appleも同プロジェクトに関して強い関心を示しているという。
(山下香欧)
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