キヤノンは、子会社であるアクシスコミュニケーションズ社(以下:アクシス)と共同で、キヤノンのレンズ交換式カメラEOS用の交換レンズが装着可能なネットワークカメラ「AXIS Q1659」を開発した。キヤノンは昨年3月に行われたアクシス株のTOBにより、アクシスを約3300億円で買収している。
AXIS Q1659は、アクシスがキヤノン傘下になって初のコラボレーション製品となる。キヤノンのEOSシリーズに搭載している独自開発の2000万画素イメージセンサーと画像処理エンジンを搭載し、カラー撮影は8フレーム/秒で行う。アクシスの映像処理技術と画像圧縮技術を使い、ネットワーク環境での高品質の映像転送、運用の効率性を図る。
アクシスが得意とするH.264ベースの独自Zipstream技術を用いてビットレートを低減し、さらにストレージ容量を抑えられる。交換レンズはEOSシリーズ用のマクロから望遠レンズが揃うEF/EF-Sレンズ(7モデル)の利用が可能だ。
アクシス独自のビデオ管理システムAXIS Camera Stationや、同社の開発パートナーが提供するビデオ管理ソフトウェアを活用した監視カメラシステムへの用途として展開していく。AXIS Q1659は来年春にアクシスが販売する予定となっており、価格は未発表である。
(山下香欧)