Blackmagic Designの発表によると「Anne’s Kitchen(アンのキッチン)」の最新シーズンの撮影に、Blackmagic URSA Mini 4.6KとBlackmagic Micro Studio Camera 4Kを含むUltra HD 4Kのデジタルフィルムカメラとスタジオカメラが使用され、編集とグレーディングを含むポスプロ作業はDaVinci Resolve Studioを使用したという。

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タレントのアン・ファーバーによる「Anne’s Kitchen」は、RTLでゴールデンタイムに放映されている料理番組。2シーズンまではアンのキッチンで収録していたが、新シーズンである第3シーズンからは、ルクセンブルクのスタジオと協力して撮影が行われ、アンのお気に入りの場所やレシピを紹介する内容となっている。同番組の制作を担当しているRadarのテクニカルディレクター ティム・ルコント氏は次のようにコメントしている。

ルコント氏:複数カメラのセットアップでの撮影に必要なスペースを確保するため、100平方メートルのスタジオに特注のキッチンセットを作りました。しかし、制作チームは少人数に留めることにしました。セット上にはアンと監督だけで、制作デスクは私が担当し、それまでのシーズンの番組が醸し出すフレンドリーで少し風変わりな雰囲気を保つようにしました。

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第3シーズンの撮影は5台のカメラを使用した。アンのレシピの説明に合わせ、2台のBlackmagic URSA Mini 4.6Kで超クローズアップとミディアム・ワイドショット、2台のBlackmagic URSA 4Kで調理の様子とキッチンのワイドショット、ジンバルにマウントされたBlackmagic Micro Studio Camera 4Kでキッチンの360°ショットの撮影が行われた。レシピの準備部分は、ルクセンブルクを旅するアンの様子と交互に映し出され、これらの屋外シーンはBlackmagic URSA Mini 4.6KでRAW撮影が行われた。また各セクションはライブで撮影され、5台のカメラのフィードが映像ミキシングのためにATEM 2 M/E Production Studio 4Kスイッチャーに送信された。

ルコント氏:4.6Kセンサーのカラーラティチュードは、こういった場面で本当に活躍しています。屋外での撮影にはカメラのサイズも最適でした。アンの後を追って撮影する時に、大型で複雑な固定のセットアップは必要ありませんでした。各エピソードは、14分間なので多くを詰め込む必要があります。Blackmagic DesignのATEMスイッチャーとBlackmagic MultiView 16のコンビを使うことで、ライブ環境で全ての入力信号を管理できるため非常に直感的な作業が可能です。