Blackmagic Designの発表によると、広州の広東i-Mass Visionが中国人歌手ルハンのソロコンサートツアーのライブフィードに4台のBlackmagic URSA Mini 4K PLカメラと、ATEM 1 M/E Broadcast Panelを組み合わせたATEM 1 M/E Production Studio 4Kを使用したという。「ルハン Reloaded:2016」と冠した同ツアーは、中国で人気のSNSであるYYの携帯ストリーミングアプリ「ME」で独占ストリーミングを行った。

同コンサートでファンはスマートフォンのMEアプリを介し、ルハンとリアルタイムに交流でき、この交流はリハーサルやウォーミングアップだけでなくコンサート中も行われた。また、同コンサートはEFPカメラではなく、すべてBlackmagic Designのデジタルフィルムカメラで撮影された。広東i-Mass Visionの蒋衛忠ディレクターは次のようにコメントしている。

蒋氏:コンサートの照明は複雑なことが多く、極端な明暗が同時に含まれることが多々あるので、高ダイナミックレンジのBlackmagic DesignのURSA Mini 4Kデジタルフィルムカメラを使用することにしました。

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撮影には、Blackmagic URSA Mini B4 Mountをそれぞれ装備した4台のBlackmagic URSA Mini 4K PLカメラを使用。可能な限り幅広いラティチュードを得るため、カメラは全てフィルムモードに設定した。

蒋氏:ライブプロダクションにフィルムカメラを使うことは、はるかに広いダイナミックレンジを得られるだけではなく、高品質の内蔵レコーダーでの収録も同時に行えることを意味します。ライブプロダクションであっても各カメラから映画品質のフッテージが収録できるので、ポスプロに使用可能なフッテージが外部レコーダーを付けずに得られるという点でも優れています。

各Blackmagic URSA Mini 4Kカメラは、SDI経由で1080i50のフィードを出力する。各カメラのカラーを一致させるため、各フィードは同社のHDLink Proを経由し、ATEM 1 M/E Broadcast PanelでコントロールするATEM 1 M/E Production Studio 4Kスイッチャーに送信された。

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ATEMスイッチャーからのプログラムフィードは、ライブグレーディングシステムに送られ、グレーディングされたフィードがMEのライブストリーミングシステムへ送信された。さらにBlackmagic URSA Mini 4.6Kにより、ATEMスイッチャーでカメラのリモートコントロールが可能となった。

また、各カメラとATEM 1 M/E Production Studio 4K間の全てのビデオ、オーディオ、トークバック、タリーは、光ファイバー経由で送信され、SDIと光ファイバーを双方向でリアルタイム変換するため、Blackmagic DesignのATEM Camera ConverterとATEM Studio Converterを使用した。