株式会社朋栄は、12G-SDI対応のマトリックス実装のルーティングスイッチャー「MFR-4000」を2017年2月に発売する。価格は未定。
MFR-4000は、全ポートで12G-SDIに対応可能なルーティングスイッチャー。既存の3G-SDIベースのルーティングスイッチャーでは、4K入力のためQuad Link 3G-SDIで接続すると、マトリクスのチャネル数が1/4になっていたが、MFR-4000では入力カードMFR-9SDI12G、出力カードMFR-9SDO12Gの利用により、最大72入力x72出力の12G-SDI入出力環境の構築が可能となる。
また、3G-SDIx4入力から12G-SDI出力、12G-SDI入力からQuad Link 3G-SDI出力をするためのGearbox機能が利用可能。2チャネルGearbox機能内蔵8入力カードのMFR-2SDIGBと、2チャネルGearbox機能内蔵8出力カードMFR-2SDIGBもラインナップされている。Gearbox機能は12G/3G変換機能のほか、2SI/SQDの相互変換機能も搭載している。
CPU基板、電源ユニットのリダンダント化を行い、MFR本体を2台並列稼働させてマトリクスを二重化することも可能で、ルーティングスイッチャー本体の二重化により、CPU基板、電源ユニットの4重化運用、クロスポイントの二重化による障害回避を実現している。また、SNMP監視システムへの組み込みやWeb GUIを使用して設定の変更が行え、リモートコントロールユニットなどインターフェースの拡張も可能だ。
なお、MFR-4000は2016年11月16日から18日の期間中に千葉・幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2016」の同社ブース(ホール6/No.6515)にて稼働状態の実機が初公開される。