3Dコンソーシアム、3DBiz研究会、立体映像産業推進協議会の3D関連団体は、映像酔いのない、安全で魅力的なVR(バーチャルリアリティ)コンテンツを普及させるための「StageVRコンソーシアム」を2016年12月中に設立する。現在、3D関連団体やVR関連団体に参加を呼びかけており、ハリウッド3D映画の制作ノウハウの提供、新技術による実証実験などを通じて、VRがビジネスとして発展するための仕組みづくりを進めていく。
StageVRは、コンサートや舞台などステージ上のパフォーマンスを実写3Dで撮影し、必要に応じて3DCGを組み込んで制作する。鑑賞者の位置を固定して現実に起こりうる視点移動だけに制限することで、映像と身体感覚のずれをなくし、所謂「VR酔い」が起こりにくい、安全なVRコンテンツが実現できるという。
現在、急速に普及している360°実写VRには、複数カメラ撮影による映像を繋ぎ合わせる技術や、注目する部分の映像解像度といった難題が存在する。反面、StageVRでは、前方のステージ部分だけにリソースを集中させるため、効率的に高解像度の実写VRを生成できる。更に、4K/8Kのような超高解像度映像とハイレゾVR音響を組み合わせることにより、その場に居るような臨場感の高い没入型コンテンツとして、ライブ配信VRや、スポーツ観戦VRなどへの応用が期待される。
StageVRコンソーシアムは、12月7日から2日間、パシフィコ横浜で開催されるビジュアルメディアExpoの4K&VRゾーンで、StageVRコンテンツや、StageVR撮影用カメラの実機の展示を行う。
(ザッカメッカ)