GoProは、HEROカメラ向けのハンドヘルドスタビライザーKarma Gripを発売した。Karmaドローンとバンドルになっていた、グリップハンドルとスタビライザーを、HERO4/5ユーザー向けに単品で購入できるようにしたもの。
グリップ部位をカメラのUSB-CとMirco-HDMIポートに接続して使用する
Karma Gripは、グリップハンドル、スタビライザーとHERO5用のハーネスやマウントリング、そして必要備品とケースが同梱され、国内価格は36,000円。HERO4 BlackやHERO4 Silverと併用するには、別売りの専用ハーネスが必要(3,600円)。またHero 5 Session向けのハーネスは来年夏までに対応する予定。
Karma Gripの登場は、DJI Osmoユーザーであれば気になるところだ。カメラ一体型のDJI Osmoと違い、Karma Gripはスタビライザー機能を持つカメラのハンドヘルドグリップであり、カメラ部位は別売りである。
既存のGoProカメラユーザーにとって投資面では有利だ。一目でわかるように、DJI Osmoではスマートフォンをマウントしモニターや各制御を行うが、Karma GripはHERO5搭載のモニターを利用する。HERO5自身もスタビライズ機能を有するが、4K解像度やハイフレームレートには対応できない。本グリップと一緒に利用すれば、解像度に依存することなく、より安定ある映像が撮れる。
Karma Gripでは、カメラのパン、チルトといった操作を撮影中に行うことはできないが、モーターは他社メーカーのスタビライザーよりも静音と評価されている。ハンドル部位には電源や静止画、動画モードの切り替え、またチルトロックとしてカメラアングルを調整・固定するボタンがついている。グリップの底にはトライポッドにマウントするようなねじ穴が用意されておらず、内蔵バッテリーを充電するためのUSBポートが装備されている。Karma Gripは、フルチャージして約1時間45分使うことができる。フルチャージ時間は高速チャージャーを利用して2時間弱。
また拡張アクセサリーとして、スタビライザーとハンドル部分の間を延長するケーブルが2017年初頭に発売する予定。例えばヘルメット上にスタビライザーをマウントし、ハンドル部分を背中のバックパックに入れておくようなことができるようになる。
(ザッカメッカ)