WOWOWエンタテインメント株式会社は、カラーマネージメントツール「IS-mini」の色処理機能はそのままに、フレームメモリを搭載し、フレーム画像やアンシラリを活用した様々な機能拡張が可能になった「IS-miniX」を発売開始した。希望小売価格は税抜144,000円。

IS-miniXは、フレーム画像をソフトウェアに取り込むことにより、撮影条件の確認、ルックのプレビュー、ホワイトバランスのワンアクションでの調整、ルックを画像とともに保存し、撮影レポートを作成できる。キャプチャした画像はComboBoxですぐに呼び出すことができ、DPXまたはJPEGで保存可能。また、任意の静止画をIS-miniXに送り込み、SDI出力が可能。ルックの確認やテストパターンの送信などに利用できるとしている。

連続取り込みにより、ウェーブフォームやベクトルスコープのグラフをリアルタイムに確認可能。SDIに同梱されているメタデータを取り込むことができ、撮影情報、カメラ情報、レンズ情報などを記録し、撮影レポートに活用可能。センターマーカーや画角を確認するためのフレームラインも表示でき、線幅、線色などを設定することが可能。フレームラインは3種まで同時に表示できる。

PCで作成したロゴや字幕データを送信し、ライブ映像と合成して出力可能。ロゴや字幕データは複数フレームのデータを送り込み、アニメーション再生させることもできる。また、任意のクロマを指定し、送信した静止画に動的に差し替えてライブ出力が可能だ。

対応ソフトウェアは、WonderLookPro v3.2以降で利用可能。一部の機能は未実装だが、今後対応予定。 なお、IS-miniManagerでは利用できず、今後も対応予定はないとしている。また、現在SDKを開発中であり、完了次第サードパーティへの提供を開始。Pomfort社製LiveGradeなど、IS-miniに対応していたソフトウェアで利用可能となるのは、SDK完成以降予定だ。

■IS-miniXとIS-miniの比較
IS-miniX IS-mini
映像入力 HD-SDI/3G-SDI 10bit 同左
映像出力 HD-SDI/3G-SDI 10bit, HDMI 8bit 同左
通信IF USB2.0、LAN(100Mbps)
フレーム画像、アンシラリの入出力対応
USB2.0、LAN(100Mbps)
動作モード 1. 標準入出力
2. カラーパッチ再生(59.94i)
3. フレーム画像再生(自走は59.94iか60p)
4. クロマキー合成モード
5. アニメーションオーバーレイモード
1. 標準入出力
2. カラーパッチ再生(59.94i)
Recフラグ検知 通知機能あり
LUT処理 1D(1024step)+3D(26x26x26)+1D(1024step) 同左
簡易OSD 256×64までの単色 同左
Frame Line表示 3種類+センター表示
ディレイ 3μsec以下 同左
電源 DC 5V約1000mA DC5V約600mA
外形寸法・重量 (W)103mmx(D)81mmx(H)29mm
260g(本体)
同左
希望小売価格 税抜144,000円 税抜120,000円