富士フイルム株式会社は、4K対応の放送用レンズ「UAシリーズ」として、27倍のスタジオズームレンズ「FUJINON UA27x6.5」(以下:UA27x6.5)を2017年6月下旬に発売する。希望小売価格はオープン。

UA27x6.5は、4K対応の27倍ズームレンズ。同社独自の多層コーティング処理「HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)」を施し、高い透過率や色再現性を実現。最新の光学シミュレーション技術を活用し光学設計を新たに行い、画面周辺の解像力低下とあらゆる収差を抑えることで、ズーム全域で4K画質を実現。9枚絞り羽の採用により、円形に近い絞り形状となっている。質量約22.8kg、サイズは高さ258mmx幅264mmx奥行き536mm。

広角6.5mmから望遠180mmをカバー。焦点距離を2倍に延ばすエクステンダーをレンズ本体に内蔵しており、エクステンダー使用時でも高精細な画質を維持しながら焦点距離を360mmまでカバーする。最大口径比F1.5の大口径レンズも搭載。また、ズームやフォーカスの位置情報などのレンズデータを高分解能で出力可能な16bitエンコーダーを標準装備。CG映像とライブ映像を合成できるバーチャルスタジオなど、さまざまなシステムとの連携が可能だとしている。

なお、UA27x6.5は2017年4月22日から27日(米国時間)の期間中に米国ラスベガスで開催されるNAB2017の同社ブース(セントラルホール/C7225)にて展示予定。