米NewTekと、ゲーマー向けソーシャルビデオプラットフォームとコミュニティを展開する米Twitchは、コンピューターゲーム関連の見本市「Electronic Entertainment Expo(エレクトロニックエンターテイメントエキスポ、以下:E3)」のライブ配信プロジェクトでタイアップした。
Twitchがライブ配信したE3イベントの模様は、数十万人がリアルタイムで視聴。Twitchは、このオンライン報道システムに、NewTekのライブプロダクションシステムNewTek TC1を採用し、Twitchのビデオ制作チームは、E3模様を本拠サンフランシスコとイベント会場をつなぎ、包括してイベントの模様を報道した。
Twitchチームはサンフランシスコのスタジオで、NewTekIPシリーズを使い、IPベースによる同じワークフローをE3の現場でも設備することを計画した。イベントに先立ち、TwitchはTriCaster TC1とNC1 I/O Connectモジュールを2セット、そしてTC1LPコントロールパネルを導入。これらのTC1システムは、イベント会場まで簡単に移動できるケースに組み込まれ、イベント現場でのプロダクションとして利用した、マイクロソフト・スクエアを見下ろせる、E3会場近辺のAXS TVスタジオで行われた。
AXS TVスタジオのSDI環境は1.5Gまでに限られており、フルHD(1080/60p)に対応する用意が整っていなかったため、TwitchはSDIとIPの入出力系統を持つNewTek NC1 I/O Connectモジュールを用いることで、シームレスにTriCaster TC1にフルHDのソースを入力したという。またE3の前日イベントのビデオフィードは、現場の中継車からAXS TVスタジオへ光ネットワークで転送され、NC1 I/Oモジュール経由でAXS TVスタジオ内の制作ネットワークへ取り込んだ。
E3のプリショーからイベント開催期間を通して、Twitchはイベント会場からビデオソースを取り込み、ソーシャルストリームからグラフィックスをミックスし、シームレスにマルチカメラソースを使ったライブプロダクションを実現できたことで、視聴者を魅了する、臨場感あるイベントシーンを提供することができたとしている。