Blackmagic Designの発表によると、ソフトウェア/ハードウェアIPソリューションのプロバイダーであるQuicklinkが、新たに発表したQuicklink Remote Communicator、Quicklink Encoder、Quicklink TXに、DeckLink Quad 2 PCIeキャプチャ・再生ソリューションを使用したという。

放送局、教会、教育機関など、日常的に配信を行っている機関では、ライブビデオや編集済みのビデオを確実に送信するためにQuicklinkが使用されている。NAB 2017で発表されたQuicklink Remote Communicatorは、超低遅延の完全双方向送信でビデオおよびオーディオのリアルタイム送受信が可能。ウェブブラウザを使用するデバイスから超低遅延、完全双方向のビデオ/オーディオのコンテンツを作成して、リターンビデオをリモートユーザーとの共有や、超低遅延のオーディオコメントの組み込みが可能。

Quicklink Communicator Cloud Serviceの一環として、Remote CommunicatorはQuicklink TXソフトウェアおよびQuicklink Encoderシステムを使用。Quicklink TXは、SDI/HDMI入出力を使うことで、複数のSkypeビデオ通話でプロ仕様の送受信が実現する。Quicklink TXユニットはSkypeを起動したあらゆるビデオデバイスから送受信が行える。これにより、放送する側は何百人ものSkypeユーザーにアクセス可能となる。

DeckLink Quad 2は高性能のキャプチャ・再生ソリューションで、DeckLinkカード8枚分の性能が単一の基盤に詰め込まれており、1つのPCIeスロットで接続が行える。

DeckLink Quad 2をQuicklinkシステムと併せて使用することで、Quicklink製品を使用した様々な状況でのモバイル放送/配信で低遅延と多様性を実現。またDeckLink Quad 2は、4系統の独立したキャプチャ・再生チャンネルおよび追加の4チャンネルをQuicklinkに提供するので、最大8系統のキャプチャあるいは再生チャンネルのあらゆる組み合わせでカードをコンフィギュレーションできる。

Quicklinkは、あらゆるフォーマットをキャプチャし、あらゆるSDIデバイスに迅速かつ確実な再生を行う性能が必要不可欠である。DeckLink Quad 2が採用されたことにより、QuicklinkユーザーはあらゆるSDIデバイスを接続可能になった。またDeckLink Quad 2は幅広いビデオフォーマットおよび解像度、ビデオ/オーディオインターフェースをサポートしており、柔軟性を実現している。