© CANAL+ 2017
Blackmagic Designの発表によると、Amazon Primeで視聴可能なCanal+制作による10回シリーズドラマ「Le Bureau des Légendes」のシリーズ3のポストプロダクションで、DaVinci Resolve StudioおよびDaVinci Resolve Advanced Panelを使用したという。
フリーランスのカラリストであるギヨーム・リップス氏は、パリのDigital Factoryで同作のポストプロダクションを行った。
リップス氏:全シリーズの最初から最後までDaVinci Resolveを使ってグレーディングしただけでなく、初めてUltra HD 4Kで納品しました。
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リップス氏:1つのエピソードにかけられる時間がわずか2日という状況だったので、スピーディかつ効率的なワークフローが必要でした。DaVinci Resolveのリアルタイム性能のおかげで、最高レベルのショット・トラッキングが可能だったことはもちろん、プロジェクトをネイティブ素材の4Kで扱うことができました。
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メインカメラはProRes 4444で撮影した一方、アクションシーンの撮影には多くの小型カメラもセカンドユニットとして使用された。
リップス氏:DaVinci Resolveの豊富なフォーマット/マルチコーデック・サポートが大変役立ちました。基本的なグレーディングでコントラストの調整、カラースペースの差異の修正を行ってから、最終的なDIを開始しました。
シリアのシーンのグレーディングでは、DaVinci ResolveのツールセットとPower Windowを使用。リッチで深いトーンを強調してコントラストを加える一方、ハイライトおよびシャドウの部分に十分なディテールを残した。
リップス氏:これを実現するため、DaVinci ResolveのHDR性能を使用してミッドトーンを処理しました。肌のトーンに関して言えば、ソフトネスを可能な限り適用することで、DaVinci Resolveが得意とする4K納品の「明瞭すぎる」ルックを和らげました。
私はカラリストとして長年の経験があり、これまで様々なグレーディングシステムを使用してきましたが、DaVinci Resolveは今日の市場において最も優れたシステムの1つだと断言できます。DaVinci Resolve Advanced Panelと併せて使用すれば、非常に作業効率が良いですね。今回のプロジェクトでグレーディングの新記録が出ましたよ。