オリンパス株式会社は、ボディー内5軸手ぶれ補正機構搭載のマイクロフォーサーズシステム規格準拠ミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark III」を2017年9月15日に発売する。色はシルバーとブラックの2色。希望小売価格はオープン。ラインナップと市場想定価格は以下の通り。

  • OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IIIボディーのみ(税込90,000円前後)
  • OLYMPUS OM-D E-M10 Mark III EZダブルズームキット:(税込120,000円前後)
    OLYMPUS OM-D E-M10 Mark III、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IIIは、ボディー内5軸手ぶれ補正機能と、画像処理エンジン「TruePic VIII(トゥルーピックエイト)」を搭載したミラーレス一眼カメラ。手ぶれの影響が出やすい夜景や薄暗い室内、あるいは望遠レンズ使用時でも、最大でシャッター速度約4段分の手ぶれ補正が可能。4K動画においても、5軸手ぶれ補正機能搭載により手持ちでの撮影が行えるとしている。

軽量・コンパクトなボディーサイズを実現し、にぎりやすいグリップ、大きめのダイヤルやボタンといった操作性に関係する部分は、サイズ、形状と快適に使えるように設計されたという。また、撮影スタイルによって選べる電子ビューファインダー、スマートフォンと同様のタッチ操作が行えるチルト式の背面液晶モニター、内蔵フラッシュを備えている。

画面に表示される写真をタッチで選び、設定を行えるSCNモード

AUTO(オート)、SCN(シーン)、AP(アドバンストフォト)、ART(アートフィルター)の4つのカメラアシスト撮影モードを搭載。AUTOモードは、シャッターを切るだけで、カメラ任せで写真撮影が行え、SCNモードは6つのテーマから1つを選び、次に撮りたいシーンに最も近い写真をタッチ操作で選択して適した設定を呼び出せる。APモードはライブコンポジット、多重露出といった撮影手法を楽しめる。また、ARTモードにはブリーチバイパス機能を追加。フィルム現像で行われていた“銀残し”と言われる技法を再現し、金属に銀が光るようなツヤ感が出るタイプI、古いフィルムのようなしっとりとした雰囲気になるタイプIIの2種類から選択可能。

OM-D E-M10 Mark IIIは、高速AFの搭載により瞬時にピントの合った写真の撮影が可能。タッチAFシャッターを使用して背面モニターにタッチすることでピント合わせと同時にシャッターが切れる。121点のAFポイントで、人物の顔やカメラに近い方の目を検出してピント合わせを行う顔優先AFと、瞳優先AF、動く被写体にも常にピントを合わせ続けるC-AF、連写機能などを搭載している。

またWi-Fi機能により、スマートフォンアプリ「OLYMPUS Image Share」を使用してスマートフォンやタブレットに撮影した画像を転送し、SNS等にアップロードが行える。カメラの背面液晶に表示されるQRコードをスマートフォンに読み込ませて接続可能。スマートフォンをリモコンとして使用して写真撮影を行う機能を搭載しているほか、撮影場所を地図データ上に表示するためのGPS情報を追加可能。

カメラ左側に、撮影メニューをワンタッチで呼び出せる「ショートカットボタン」が備えられ、撮影モードの設定、切り替えなどが行える。また、カメラ背面に設けられた十字キーの4つのボタンで、ISO設定、フラッシュ設定、ドライブ設定、フォーカス設定が行え、押すだけで設定画面の呼び出しや、ファンクションボタンのカスタマイズも可能。ボディー上面に2ダイヤルを備え、それぞれのダイヤルでの設定の変更、調整が行える。