■超望遠の600mmに0.03秒のAFスピードや24コマ/秒の連続撮影を新たに搭載

ソニーは、最速0.03秒の高速AFとAF/AE追従最高約24コマ/秒の高速連写を実現したメモリー一体1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RS搭載のデジタルスチルカメラサイバーショット「RX10 IV」DSC-RX10M4を2017年10月6日に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別19万円前後。

RX10 IVは、高性能AFや高速連写性能に加え、24-600mm光学25倍F2.4-4の大口径・高倍率ズームレンズを搭載。ポーツや野生動物などの動きの瞬間や表情、肌の質感、飛び散る水しぶきまで捉えることが可能としている。

光学25倍ZEISS Vario-Sonnar(バリオ・ゾナー)T* 24-600mm F2.4-4大口径・高倍率ズームレンズを搭載

ズームをワイド側の24mmに合わせた状態

ズームをテレ側の600mmに合わせた状態。この超望遠の600mmがRX10 IVの特長

レンズ部にはフォーカス・ズーム・絞りの3つのリングを搭載して操作が快適に行えるようになっている。絞りリングは新たに凸凹を下側にも配置するように変更されている

有効約2010万画素メモリー一体1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RSと、AF速度や動体捕捉に優れた位相差検出方式とAF精度の高いコントラスト検出方式を併用するファストハイブリッドAFシステムをRX10シリーズとして初めて搭載。315点の像面位相差検出AFセンサーを配置し、被写体を広範囲かつ高精度に捉え、さらに高密度AF追従テクノロジーにより高かい精度に追従するとしている。

また、高速画像処理エンジンBIONZ XとそれをサポートするフロントエンドLSIにより、画像処理速度も高速化している。連写時も大容量画像データを高速に処理し、バッファメモリーの大容量化などにより、連続撮影枚数は249枚(画質「ファイン」時)までに増加。加えて、連写した静止画のグループ表示や、タッチフォーカス機能、タッチパッド機能、フォーカスレンジリミッターなど、高速撮影をサポートする機能にも対応する。

サイレント撮影が可能なため、静粛さが求められる野生動物やコンサート会場での撮影時など、場所やシーンを選ばずに撮影できる。また、ファストハイブリッドAFは動画撮影時にも対応。画素加算のない全画素読み出しによる高解像度4K(QFHD:3840×2160)動画機能、撮影時間が増えた最大40倍のスーパースローモーション機能なども搭載している。

RX10 IVでは0.03秒の高速AFとAF/AE追従で最高約24コマ/秒を実現。野鳥やスポーツなどの超望遠撮影で動体撮影を可能としている
■プロキシー記録など業務用途の映像制作ニーズに答える動画撮影機能を搭載

RX10 IVは、4K動画の撮影を本体内記録に対応。全画素を画素加算なく読み出し、4K映像に必要な画素数の約1.7倍の情報量を活用し、高解像に4K映像を記録できる。記録フォーマットはXAVC/XAVC Sを採用。4K30p/24p記録時やフルHD120p記録時には最大100Mbps、フルHD 60p/30p/24p記録時には最大50Mbpsの高ビットレートでの高画質記録が可能で、高精細かつ圧縮ノイズの少ない美しい映像を実現。

記録フォーマットには、業務用映像制作に使用されているXAVCを民生用に拡張したXAVC Sを選ぶこともできる

新たにプロキシー記録にも対応し、高/低ビットレート動画を同時に記録することで、撮影後の素材確認や映像編集時の負担を減らす。ピクチャープロファイル、S-Gamut/S-Log2/S-Log3、ガンマ表示アシスト、ゼブラ機能、HDMIクリア出力、TC/UB、レックコントロール、マーカー機能も搭載している。

動画機能ではRX10 IIIから引き続きローリングシャッター減少の低減やプロキシー記録、強化されたスーパースローモーションなどの特長がある

新しく搭載した高/低ビットレート動画を同時に記録するプロキシー記録