ソニーは、フルHDの業務用ピクチャーモニターPVM-A・LMD-Aシリーズの5機種および4K HDRに対応した55型有機ELモニター「PVM-X550」のバージョンアップソフトウェアを無償で提供開始した。

有機ELモニターPVM-Aシリーズおよび液晶モニターLMD-Aシリーズ5機種のソフトウェアVer.2.0では、ITU-R BT.2020の色域に対応し、4K制作で必要となる広色域の色再現をフルHDピクチャーモニターで実現する。入力系統では、HDモニターながら4K信号の一部をそのまま受けられる2SI(2-Sample Interleave)ペイロードIDに対応。

新機能の「フォルスカラー」は、映像の輝度を信号レベルで監視することで撮影時の白飛びや黒潰れを防ぎ、必要な色を残してグレーディングに備えることができる。1台のモニターでフレームレートや解像度の異なる2系統の映像信号を左右2画面に分割表示する「シンクフリーサイドバイサイド」機能は、複数のカメラからの映像を受けることができるほか、フォルスカラーと合わせて使うことで、1台のモニター上で通常映像とフォルスカラーを比較しながら使用することも可能。また、複数のエリアマーカーを同時表示し、自由な設定が可能な「フレキシブルエリアマーカー」が追加されている。

4K HDRに対応した55型有機ELモニター「PVM-X550」では、新たに高輝度モードを搭載したバージョンアップソフトウェアを来春リリース予定。ダイナミックレンジが広がり、より高輝度な領域も表示可能だとしている。