AJA Video Systems社は、IBC 2017で4Kワークフローに対応するビデオおよびオーディオI/O製品向けのデベロッパーSDK(ソフトウェア開発キット)が、HDR10+に対応したことを発表した。このSDKは、IBC 2017でプレリリースとして実演する。
HDR 10+はHDR 10を元に拡張した規格で、シーンごとショットごとの変化に対応するダイナミック・メタデータなどを追加する。この規格によって、ディスプレイのカラースペースが認識できるようになるほか、さまざまななことが可能になる。
(以下、プレスリリースより引用)
- SMPTE 2094-40準拠色空間変換向けダイナミック・メタデータ(DMCVT)
- シーン毎、ディスプレイ毎に最適化された色変換
- 補足カラーグレーディング情報をメタデータトラックで伝達
- 最低限必要なシグナルインターフェース:HDMI 2.0a
- プレイバック時のカラー表示:BT.2020もしくはBT.709(ディスプレイに依存)
- プレイバック転送機能:ST 2084準拠
- プレイバックビット深度:10ビット
- オープン規格
AJA Video Systems社、社長のNick Rashby氏は次のようにコメントしている。
Nick Rashby氏:ダイナミック・メタデータによって、シーン毎に画質を調整できるようになり、目を見張る画質が得られるようになります。われわれは、当社のSDKがHDR10+に対応することを開発パートナーの皆様にご案内できることにとても興奮しています。これによって、われわれの開発パートナーは、できる限り早くユーザーの方々へ最新のHDR制作ツールのすべてをお届けできるようになります。