ローランド株式会社は、小型のビデオ・スイッチャー「V-60HD」を2017年12月に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込40万円前後。

V-60HDは、SDI/HDMI/RGBの6チャンネル映像入力に対応。業務用カメラから民生用カメラ、パソコンといったイベント会場にある映像機器を、変換器なしでそのまま接続できる。入力された映像の切り替えは画面を切り替える「カット」、前の画面から次の画面が滑らかに入れ替わる「クロスディゾルブ」や「ワイプ」など34種類が使用可能。字幕(テロップ)や子画面(PinP)の合成も行える。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2017/10/171018_Roland_V-60HD_back.jpg 背面部分
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18チャンネルの入力に対応したデジタル・オーディオ・ミキサーを搭載。コンデンサーマイクを接続できるXLR/TRSコンボジャック、RCAステレオ入力、およびSDI/HDMIからの音声信号のミキシングが可能。XLR/TRS入力にはプリアンプを搭載。また、各音声入力には、音の歪みを抑えるコンプレッサーや、音質を調整する3バンドEQ、映像と音のタイミングを調整するディレイなどのエフェクトを搭載している。

音量調整を自動化する「オート・ミキシング機能」搭載により、音が歪まないように音量の調整を自動化することが可能。発言を自動で感知し、自動的にボリュームを調整する。

同社の業務用ビデオ・スイッチャーのフラッグシップモデル「V-1200HD」と同じTバーや大型のスイッチを採用。パーツの配置は、実際のユーザーにレビューしながら設計し、直感的な操作を実現しているという。音声のコントロールのためのつまみや、視認性の高いLEDランプも搭載。3インチ・ディスプレイでは、映像や音声の入出力状態が確認できる。

また、スマートフォンで選択中のカメラが一目でわかる新開発の「スマート・タリー機能」を搭載。選択中のカメラでは赤、スタンバイ中のカメラでは緑を表示し、V-60HDの操作状況をカメラマンや出演者に伝えることが可能。本体サイズは幅356mm×奥行き221mm×高さ96mm、質量は3.0kg。